4月から新しい人がアルバイトとして入店したかもしれませんね。
最初は掃除や品出し等、大変で嫌な仕事からです。外から見るとコンビニはレジを打っているだけのように感じている人が多いのが実情ですから。大変で嫌な仕事に耐えられる人かどうかを見ることも、初期作業の段階には含まれているのです。
品出しや商品補充をしながら、どこに何が並んでいる、また在庫はどこにある、そして重要なことは商品毎のバーコードの位置を確認しておくことです。これをやっておくことでレジ作業がスムーズにいくのです。商品を持ってからいちいちバーコードを探していてはお客様から見ても非常に不快ですね。それを避けるためにも品出しが重要なんですね。
ただし1ヶ月を過ぎてもレジや品出し、清掃だけでは、飽きてしまい、やりがいもなくなります。そこでポジションを与える。新商品の陳列係りとか、POP書きとか、雑誌の陳列係りとか、できればグローサリーの一部で良いので発注させます。
自分で発注した商品を並べ売れたらどんなにうれしいでしょう。これがやりがいや責任感につながるのです。
ベテランは新人に教え、育て、そして分からないところはオーナーや店長に訊く。こうしてみんなが成長し、個々の成長に応じて負担が軽減され、発注精度が上がり、お客様の支持も増えていくのです。
商品経営とはいえ、人を育てることで、客数が伸び、買上点数が増え、売上も上伸します。もちろん的確な発注により、廃棄や値下げが減り、粗利益も増加します。
こういうシンプルな流れを理解した上で、人の採用、育成、そして店の経営安定を目指します。これがオーナーさんの使命ですね。
今の時期は1日の中で、初夏と春或いは晩冬が混在します。日の出時間は早くなっているので気温と風対策が重要となります。予想気温に合わせて便別の品揃えと発注を行います。
具体例を挙げると、2便だけ冷麺を発注する。1・3便に具載せ系(丼系)弁当を多くする等です。なおパンは各便強化ですね。気温そして風による体感温度をこまめに予測して品揃えそして発注します。
また行事が多いので、その予測も重要です。今週末は花見のピークを迎えるところも多いでしょう。すると必要なものは紙コップ、紙皿、割箸、レジャーシート等挙げる人はまだまだ素人です。カイロという人はまあまあですね。夜は冷えます、そこでは冬に近い食べ物が好まれます。単品管理データを見て、冬の行楽時或いは土日のデータを参照してください。
単品管理では、雑貨も必要ですが、やはり日配品がメインです。自店の客層に合った品揃えと発注、体の冷えたお客様が来店された時に暖かいもてなしとしましょう。
コンビニに限らず他店を調査或いは買物に行った時いろいろ感じますよね。ここが良くないとか、もっとこうした方が良いとか。そこでこのまま評論家で終わらずに、我が店で実践しましょう。
具体的に「△△店では〇〇が良くなかった」⇒「我が店では〇〇しよう」と。他店を反面教師として活用するのです。
批判や評論は誰でもできます。しかし実践する人はほとんどいないのです。でも気づいたことを実践すれば目の前の現実が変わるんです。より良い店になる、或いはお客様の支持が増える店になる。結果として利益が増えるんですね。
頭で考えたり思ったりすることは自由です。でも思ったこと、改善したら良いことは必ずすぐに実践しましょう。実践してみると、頭の中で思っていたこととは違う現実があったり、もっと深い次元まで入っていけるかもしれないのです。
この春、オーナーさん自身を含めて、どんどん実践しレベルアップしましょう。
いろいろなコンビニを調査していて感じたことはベーシック、或いはスタンダードというあるべき姿が一番と。自店の特色を活かして客数を増やすのが一番と。
商圏の中の自店の位置づけをはっきりと認識し、正しい手を打った店は必ず生き残ります。競合を意識するよりも、如何に自店がこの商圏に受け入れられるか何ですね。そのためにはオーナーさん自身の意識が重要です、また正しい情報を取り入れる能力、または縁が必要なんですね。このブログに出逢った人は縁があります。だから過去の記事を読んで自分自身の言葉にして理解してくださいね。
今新学期(新生活)ということで新しい生活が始まっています。もう一人暮らしのフォローを最高に行ってください。それがストアロイヤリティに直結します。困った時ほど人の助け、援助のありがたみを感じますので。
精一杯、新人さんたちの応援をしてください。物品はもちろん、精神面でも。それが店の生き残りの鍵ですよ。
もう4月に入りました。入社式も終わり、今は入学式が行われていますね。
3月と4月に指導と合わせて関西と関東(首都圏)の調査を行ってきました。
単品管理の入り口でもある「立地」、今までこの言葉をよく使っていましたが、本当に意味するところは伝わっていなかったと反省しております。
来店手段が車であるか、徒歩であるかは品揃えの決定的違いとなっております。確かに周辺の立地(事業所・学校・住宅・工場等)に応じた品揃えですが、やはり来店手段により買上点数や購買品目が異なってきます。
「本当の単品管理シリーズ」では詳しく説明しておりますが、ツールをまだ購入されてない方に少しだけ説明をしますね。
一例を挙げますと、ペットボトル飲料です。徒歩で来店し、購入する場合は2Lペットはあまり購入されないと思います。500mlがメインで、今必要な本数のみの購入ではないかと。逆に車で来店されたなら、2Lペットの購入もありますし、多数の購入もあるという具合に。
これは店の経営の基礎数値である、買上点数や1品単価、そして客数に表れます。立地(周辺の環境⇒来店されるであろうお客様)と来店手段(駐車場の有無)で品揃えも店の商品経営も全く異なってくるということです。本部から来る標準的な棚割りの意図を掴み、自店の来店客層に合わせた品揃えがまずできないと単品管理にも入れませんね。
もし必要であれば、立地と周辺地域の調査と品揃えを適正にする指導も承ります。詳しくはHPで。
一度手順が分かれば、あとは自分自身で定期的に周辺や競合の調査、数値を基準とした経営計画の作成もできます。まず基本を身につけていただきたいと思います。
春にめがけいろいろ整理しましょう。整理というと、いらない物を捨てる、片づけることと思いますか?
それらもありますが、一番大きな整理は頭の中の整理です。前回のリセットもその1つですが、冬場の静かな体験が強い今こそ、この体験や実感を捨て去ることです。
季節が大きく変わる、環境が変わるこの季節に頭の中も整理します。それは品揃えや発注にとどまらず、年間計画(商品や利益等)、さらに人員計画も含めた整理です。今一度、店の資本を客観視し、足りている物、足りない物を具体的に挙げていくことです。特に不足する資本は何らかの形で補います。今補う(投下)することで最低半年間の効果が見込まれます、決してケチることのないように。
私が整理する手順を挙げます。
1.目の前にある必要としない物を捨てる(ここ1ヶ月内に必要ないもの、もちろんデータ類は残します)。
2.残したものを分類する。
3.分類毎にあるべき所へ配置する。
4.その後必要となった物はその都度補給する(用意する)。
以上です。つまり今必要なものだけシンプルに揃えてこれから先のコンビニ経営に向かうことです。
足りないとか、今後使うとか関係なしに、今必要かどうかで判断し、その後は必要があれば導入すると気持ちを持つことです。
物事をシンプルに捉えることが、つまり環境の変化やお客様の購買行動、データを素直に観れるコツなんです(思い込みや先入観なしに)。
天気の良い日に店の内外、一度整理してみましょう。整理するといろいろ吸収できるスペース(或いは余裕)が生まれますね。