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利益を出して競争に勝ちコンビニ経営で生き残る秘訣

コンビニFCチェーン加盟店様向けブログです。継続して利益を出すことで生き残り、結果としてコンビニ競争に勝つ手法を説いています。コンビニのシステムや本部及び加盟店様、メーカー・物流の現状を熟知した上で利益を出す手順説いております。その原点は独自の「商いの理論」です。その理論をFCチェーン加盟店様のコンビニ経営に落とし込み「生き残りのための秘訣」を提供しております。

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粗利益増加策 4

今回から粗利益を増やす政策です。

商品を仕入れ、そのまま販売すれば、値入高=粗利益高です。これを実現する手法が大事になります。

☆ 廃棄ロスのコントロール
  廃棄はゼロには出来ません。仮に毎日廃棄ゼロを実現したら「縮小均衡」が起こり
  しばらくしたら、客数の減少⇒売上減少⇒閉店に繋がります。

  「適正なロスは必要です」。
  このロスというのは、売れればチャンスロス減、残れば廃棄ロス増という二面性が現れます。

  そこで廃棄ロスのコントロールです。
  ①ロスを出す分類を決める⇒デイリー商品特にFF・パン・惣菜のみと
  ②ロスを出す商品は、売れ筋・定番に限る。その他はピーク時間で売り切りOKとし、ロスは出さない。
  ③ロスを出す月・週・曜日・時間を決める⇒3~8月までは12%のロス設定(ロス金額/デイリー商品売上)
   平均で10%、1~2月は8%等。その他立地=お客さまの購買行動に合わせて、ピークタイム(強い週・
   曜日・時間帯)でロスが出るよう発注コントロールします。(以上売価換算の割合です)

  漠然と発注してロスを出すのではなく、ピーク時に品揃え・在庫量とも充実した売場を実現し、それ以外は
 絞り込みます。こうした店の特性(お客さまの購買行動)に合わせた発注でロスコントロールができます。
 それができれば、値入高により近い粗利益高を確保できます。

 *在庫を持っていたら(デイリー商品をたくさん並べていたら)商品が売れて売上が伸びるというのは
  思い込みです。ここでも2:8の原則です。
   売れる時に徹底的に売る、それ以外は逃げる(在庫を持たない)。
   つまり、自店のメインターゲットとその行動をつかめないと(お客様の立場に立つことができないと)
   こんなメリハリをつけた発注ができないのです。
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粗利益増加策 3

値入増加策 3です。

品揃えに幅があり、同等商品が2アイテム以上陳列する場合は、定番・売れ筋アイテム以外に
もう1アイテムは、高値入商品或いは、単価の高い商品(値入率は通常でいい)を導入します。
この商品は売れ筋に限りませんが、売れた場合には高粗利益高を実現します。

値入率が高い、高単価(値入率が通常)商品は、どちらも粗利益高が大きくなります。

カテゴリー名であげると、パン、缶コーヒーや、珍味、ペットボトルの飲料、洗剤や乾電池等の生活雑貨があげられます。意識的に導入し、比較陳列することで、売れる可能性が増えてきます。

効果が小さいようですが、1品ずつしか売れないコンビニで粗利益を上げる重要な政策の1つです。

次回は本当の意味の粗利益増加策の話です。

粗利益増加策 2

今回も(粗利益増加の中の)値入高増加策について述べます。

チェーン毎に方法は異なるとは思いますが、新商品に初回導入条件がついた商品が多いと思います。
特に今から4月上旬にかけては新商品の発売が続きますから即実践です。

例えば、初回のみ売価の50%の値入という好条件の商品が出ます。この初回条件を精一杯活用します。

その方法は、「これは売れる」と思う、条件付商品を3~5ロット(もっと多くても可)発注します。
①カテゴリーの売場の最上段の棚1枚を使い、大量陳列、雛壇飾りし、さらに手書きPOPをつけて売ります。
②入口或いは中央エンドが空いていたら、というかエンドの最上段を一時的に空けて、そこにも大量陳列しま 
 す。つまり元売場とエンドの2ヶ所陳列をする訳です。
③注意点として売れたからといって決して追加発注はしない。売り逃げです。在庫が減るに合わせて陳列も縮
 小し、まずエンドの陳列をなくし、次いで元売場も縮小していきます。とにかく1回入れて売り切る、また1回入
 れて売り切る、この繰返しです。
④またなじみのお客さまがいたら必ず声かけをします。「並べながらでも新しい〇〇が入ったんです」と。

粗利益増加策 1

「利益を増やすことが生き残りの鍵」だと言い続けています。
今一度、粗利益増加策について説明したいと思います。

この段階で使っている粗利(益)という言葉は売上総利益のことです。
営業利益や経常利益と同等の利益です。

従って、粗利益増加策という言葉の中には、詳しくいうと「値入増加策」も含まれます。

値入を増やして&値入のマイナス要因(ロスや棚減・減耗)を減らすことが
結果的に粗利益を増やすことになります。

1では、値入高の増加策について話します。
以前、粗利(益)ミックスという言葉を使ったと思います。今回のように厳格に言えば、値入ミックスです。
値入率の高い分類や商品の仕入れ・売上を伸ばして利益額を増やすという政策です。

コンビニでいえば、FF(デイリー商品)の売上・仕入れを増やすことです。
当たり前と思ってる方が多いですが、まだFF部門の売上を伸ばせる店は全体の3分の2以上あります。

ロスが出ているから、これ以上、売上が伸びないというのは錯覚、思い込みの世界です。
たぶん平均すると、まだ20%は伸ばせるのではないかと思われます。(店の環境が今と同じとしたら今後半年以内で)

そんな当たり前のことと思うことが今回のポイントです。
値入率の高いFFの売上を伸ばす、できればロスは増やさずに。
すると値入額の増加⇒値入率アップ⇒粗利益額増加の流れに。
さらにFFの売上の上伸に伴い飲料を始めとする他の分類もわずかながら伸びてきます。

同じ心もちたい

大きな災害が起こった中、被爆した方も出てきました。

その中で原発の緊急の対処にあたっている人には感動します。
爆発や放射能で命を落とす可能性がある中で、ひたむきに作業をする。
緊急の事態の時こそ、その人の真価が問われることを見せています。

自分が犠牲というより、「何とかしなきゃ」という気持ちが優先して結果的に自分を捨てる、
自己本位から他人本位というか社会本位、自然本位になれると。

ちょっと、理屈っぽくなりましたが、コンビにを含む商売も
『お客さまに向かう真摯な心と行動」、その結果が利益や売上になると、ふと思いました。

緊急時には、「みんなが生きる為に、目の前の、今自分ができることをやる」、これだけではないかと思います。


次回からまた、「生き残るためのコンビニ経営」を再開します。 「粗利益を増やす方法 1」から開始です。

災害に対して

被災された方に心からお見舞い申し上げます。

日本全国で続く自然災害、神戸・新潟・利尻・宮城等の地震、そして北海道や九州での火山噴火等、言葉になりません。

そして今回起きた東北や東関東地方の地震や津波、そして火災や原発事故。
これらは各人の生き方を問われていると思います。
私自身の在り方も考えております、とにかく広域で、複合した災害に対して。

コンビニはライフラインに一番近い存在です。
先のことは考えずに「今、ベストを尽くす」ことが大切だと思います。

自身が被災者である方も営業を出来る範囲で続けざるをえないと思います。
また商品の供給が滞り、入荷してもすぐに売り切れる等、対応が困難かと思います。
お客様も必死、経営者も必死、みんな生きることに精一杯です。

しかし、こんな時こそ、「おかげさま」「ありがとう」「お互いさま」の心を大事にしたいと思います。
こんな切羽詰った時こそ、「癒し」や「安らぎ」や「安心」そして「元気」をもらえる店になりたいです。

作業の平準化

従業員はほとんど定型で働いていただいていると思います。
そこで今回は作業の平準化ができているか確認します。

立地によって異なりますが、売上の最高と最低の日は2倍近くの開きがあるかと思います。
売上に合わせてシフトを組む訳にはいきませんので、作業の平準化が必要となるわけです。

従業員はピークの日や時間だけ働くわけではありません。毎日定型で働いていると思いますので、
忙しい、暇というムラに対応するために、作業の平準化が必要なのです。

具体的には、クリンリネス等はあまり変わりませんが、売上の変動に伴う検品や納品、陳列作業が
大きく変化します。

そこで土・日に売上のピークを迎える店でしたら、水曜日は菓子・雑貨の納品を多くし、木曜日は食品、金曜日はアルコールと追加分の発注等、毎日納品量が同等になるように発注します。そしてピークの土日は販売に専念します。
特に土・日のみのアルバイト、作業にはあまり慣れてなくレジ専門の採用も可能になります。

商売の在り方

以前、「コンビニの地上戦」に対して「商いの空中戦」で挑むという話をしました。

確かにコンビニは効率が高く、システムも構築され、日々進歩しています。
しかし、コンビニという道具を高度に使いこなすには、やはり「商いの道」を活かした方が強いと思います。

知恵のある人が優れた道具を活かす。私の考える「商い」は「足し算」の商いです。
1品1品確実に販売し、1円でも多く粗利益高を積み重ねていく商売です。
時間はかかるかもしれませんが、プラスの積み重ね、つまりいつになってもプラスです。

それに対して、大量生産大量販売の時代の名残である「DS」「安売り」、
これは掛け算の商売です。積み重ねではなく、「1品いくらで何個売る」という当れば大きいが
はずれた場合も損害が大きい商売のやり方です。

補足
①足し算の商い 1円+1円+1円・・・・ 常にプラス、マイナスには決してならない。
②掛け算の商い  〇円×△個 ⇒〇がプラスであれば結果はプラス、しかし〇がマイナスであれば結果はマ  イナス。

コンビニのお客様と商品購買行動を見れば、どちらが適正か判断できると思います。
私は遠回りになるかもしれないが、「足し算の商い」をお勧めします。実際今は足し算の商いが勝つ時代です。

結論、急に、そして継続して売上を上げる方法はない。
しかし、利益は別物、あるおまじないで最初はあがります、ビギナーズラックですが。

アルバイトの募集について

3月、4月は卒業や入学、入社等に伴い、従業員の出入りもあると思います。
アルバイトが事前に辞めることが分かれば、早めに募集し、育成していると思います。

それを含めて、募集方法として再確認
①求人誌に掲載
②近隣或いは来店客への求人ちらしの配布
③店内外にアルバイト募集のポスター掲示
④オーナー・店長の知り合いへの口コミ
⑤現従業員(卒店する人も含む)の紹介等

 実際には⑤から①へと逆の順で実行して欲しいと思います。その方が「良い人材」が集まるからです。
 確かに①や②のように、お金をかけて幅広く求人した方が応募も多いと思います。
しかし、本当に必要なのは、「継続してしっかり仕事をしてくれる人」です。

人がいないからといって、誰でも簡単に採用してしまうと弊害が多くなります。特に戦力にならない人の場合は
①採用してから育てるのに時間がかかる。
②教えるということはシフトが重なり人件費が2倍かかる。
③そんな人は教えて少しは育った頃に辞めてしまう傾向がある。
④辞めたら、また採用にお金と手間がかかる。
⑤教育再開・・・との繰返し
**ここで一番大きな問題となるのが「良い人材」が現れても採用できないことです。

ですから先ほどの⑤からというのは、働いている人の紹介が一番ということです。
従業員の知り合い(大体同じ人柄が友達や仲間)ということで人物も大体推測できる上に、
仕事の内容も分かった上で求人に応募する、さらに現従業員であれば、その新人の指導を任せても良いと思います。お互いに気心がしれてますので(もちろん基本の押さえる部分はオーナー・店長自ら指導する)。

私でしたら、卒業や転居、就職等で店を辞める人には「知りあいを1人紹介してから卒業だ、もちろん1人紹介して1ヶ月間続けばお小遣いを出すから」と半分、冗談口調で言いますね。
新人が実際に勤務し、1ヶ月間続けば、紹介者に5,000円でも1万円でも払っていいと思います。
求人誌に載せる費用よりも安いですし、なによりしっかりとした人物が雇えるのですから。
また紹介料を出すことで、従業員にも頼みやすくなると思います。
それが駄目でしたら、④から逆の順で実行すれば良いですので。

結論は「求人はお金をかけて他人任せにするより、お金ではなく、まずオーナー・店長や従業員の顔や行動を最大限に活かすこと、それも店の強みの1つです」

作業割当(表)ありますか?

以前、あるコンビニで1時間での客数が1人ということがありました。
それは雪の降る日で、その1人の客とは、缶コーヒーを買った私でした。

これは笑いごとではなく事実であり、実際に1月、2月に似たようなことが起きた店もあるとか思います。
3月に入り客数は伸びる時期ですが、まだ寒暖の差もあり、本格的なコンビニの季節はもうちょっと先です。

先ほどの「超ヒマ」な時、オーナーさんや店長は仕事がたくさんできて捗りますね、売上の心配は別として。

しかしアルバイトはどうでしょうか?ヒマであると「後でしよう」と思い、余計に仕事をしなくなる傾向があります。
危機感がないと「安きに流れる」のは、人間というか動物の本能でしょう。

そこで必要とされるのが「作業割当(表)」です。チェーンや店により呼称は変わりますが、
誰がシフトに入っても、その時間帯にするべき作業が網羅されている表です。

シフトにインした後、表を見て次々と作業していくわけです。頭の中や体に作業項目が染み付いている人も使います。とにかく、作業が終わったら、確認欄に「作業終了」のサインをします。

この表の良い点は、
①いちいち指示しなくてもやるべき項目が一覧で分かる。
②作業終了のサインをすることで本人の達成感や責任感も生まれる。
③作業をしながら接客することで、きびきびとした躍動感や店内の緊張感が生まれます。動きながらの接客  
  は、お客様にとっても感じの良いものです。

なお、複数が同時にインしている時はお互いに作業を分担し、効率よく進めることも大切です。
最初は上から作業分担を指示しても良いですが、できるだけ自分たちで分担するようにします。
その方がチームワークもできますので。
ただし、動きたくない人(本来は採用しない人ですが)はオーナー&店長から直接指示します。

作業割当表はサインして終わるのではなく、必ず評価します。
①サインしてあるが出来ていない時には、やり方の指導をする。
②「時間が足りない」、「お客様が多かったから作業ができなかった」等は話を聴いた上で、
 時間や作業内容を再検討します。
③大事なことは、「やった人にはやっただけの評価をする」ことです。逆にやらないはやらないの評価ですね。
 
 具体的な評価とは?まず言葉で伝えます。「時間内にきちっと出来たね、ありがとう」とか「綺麗になったね」
 さらにお金で対応します。出来た人・やった人には5円でも時給のアップを。やらない人との差をはっきりつけます。時給での対応が難しい場合は「手当て」という名目でも良いです。月に100円でも500円でも良いので、「自分は頑張った」、「それを認めてもらった」、「お金も貰った」という環境で人を育てるのです。

この店に所属している、そして貢献している、また自分自身の達成感や責任の強さを認めてもらう、こんな関係になりたいですね。オーナー&店長もこんな素晴らしいアルバイトのおかげで店がまわっていると感謝できますし。




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