3月以降、パンの売上が伸びていると思います。
震災の影響でパンがよく売れると考えている人もいると思いますが、実は理由はそれだけではありません。
単品管理の手法をマスターすると、この数字の変化に潜む、もっといえば、お客様の購買行動や購買心理が見えてきます。
データを素直に見ると、いろいろなことが推測されます。その中でこれが変化の大きな要因だろうと特定されます。これを基に発注します、いわゆる仮説による発注です。
今はパンだけでなく、パスタや幕の内弁当も売れるようになっていると思います。
しばらくこの傾向は強まるでしょう。データを細かくチェックして売れ筋が品切れしないように。
売れる理由を考えましょう。答えは後日に。
今ちょうどP&Aの入替の時期と思いますので、今回はトレーニング方法について説明します。
詳細は各チェーンのマニュアルを使用してください。ここでは流れとポイントについて説明します。
①接客用語のうち「いらっしゃいませ」と「ありがとうございます」をまず先に教える。
トレーニング中や店内作業中でも発声するので、まず先にこの2つをマスターします。
もちろんバックヤードや事務所で一緒に声を出して練習します。
②店舗の説明です。
全体をまず教えます。お客様の来店の視点で、外観や駐車場、内装、レイアウト、什器、商品の順で。
冷蔵機器の説明もして、温度点検の必要性と緊急時の対応(オーナーや店長にすぐ連絡)を指導します。
また防犯関係の機器操作や対応も実際に指導します。強盗が来たら、安全第一でまずお金を渡し、その後
順次対応すると。
③店内ルールの説明
出入りは入口から(防犯ビデオに映る場所)。また店内で商品を購入する時は、他の人にレジを打ってもらう、
そしてレシートを貼付する。制服の管理や身だしなみのチェック等します。
④トレーニングはクリンリネスから。まずトイレ掃除、次いでゴミ箱の清掃とゴミの処理。駐車場のゴミ拾いと草
むしり。そしてリーチインや入口ドアのガラス拭き、最後に棚板と商品のクリンリネスです。この順番は必ず守
ってください。汚い、嫌なことができない人は店に必要ありません。レジを打つだけと勘違いしている人の思い
を覆し、本気でやるか確かめる重要な過程です。また店内の設備を順次覚えていくことも必要です。
棚板や商品を触るのは、どこに何があるか覚える、そしてレジを打つときにJANコードが商品のどこについて
いるかを確認して、少しでもレジ打ちが早くできるようになるためです。
一度に全部の作業は覚えれませんし、少しずつ段階を経て、作業を覚えてもらいます。
手隙の時間があれば前出しや補充をして、どこに何が並んでいる、ストックはどこにあるかを体で覚えてもら
います。
⑤基本4原則の中のサービス(クリンリネスとフレンドリー)のトレーニングが先であることは明白です。
震災後、特定商品の納品がストップしてます。こんな時は、場所を空けておくことはありません。
*平時は今品切れで、また入ってきます(カットされたのではないという)証としてフェイスを空けておきますが。
まず、フェイスの空いた場所にも店にある商品をとにかく全部並べます。
その中でお客様が必要と思われる商品を順次購入されていきます。
欠品しててもいいから、発注停止でない限り、加工食品や飲料水を発注し続けます。
売れる商品を持った店が売上を作れるのです。通常の1ロット発注ではまわらないと思います。
だめもとで3~5ロットを。
また、はっきりいってこんな時は、データはあまり当てにはなりません。在庫のある物を、必要以上に購入される可能性があるからです。緊急時の単品管理といえば、それまでですが、このデータはあまり使う機会がないかもしれませんね。
震災や停電等の緊急時に必要な商品、今回は分かったと思います。この後、売れ行きが治まった時に、日持ちする商品は少し在庫を作っておきましょう。
少し沈黙気味の世の中。世間に合わせながらも、コンビニの売場は活性化が必要です。
あえて派手なディスプレイやPOPをつけたりして飾ることはありません。
今発売されている新商品だけで十分です。商品のパッケージやネーミングにも力があります。
エンドや元売場での雛壇&大量陳列で店全体を活性化しましょう。
必要なものを買う、その他に元気づけや安らぎも提供しましょう。
ただし、たくさん並べてそのままでは困ります。
さっと並べて、さっと売り切る。
そして違うアイテムで活性化、この繰り返しです。
現実・・・、今、自分の目の前の現実を変えたければ、自分自身の思考や行動の基準、つまり判断基準を変える必要があります。今ある現実というのは、過去の自分の判断や行動の結果の表れですから。
言い換えると、自分自身の価値観、判断基準の結果が今の現実となって目の前に現れているのです。
仮に、今無事、安泰で、上手くいっているなら、今すぐに考える必要はないかもしれません。
しかし、辛く苦しい毎日ならば、今ここで自分の価値観や判断基準を考え直す、或いは見直す必要があると思います。
今後進むべき道は、今の延長戦ではなく、全く違う方向か、違う次元です。
これは自分で決して見えない、分からない道です。
ですから、腹を決めて、道が見えている人に教わるしかありません。
もう試行錯誤している時間もないですし、同じ方向性で試行錯誤しても結果は変わりません。
それよりも、見えている人に教わり素直に実行してみることです。
すると、自分が思っていた展開と全く違う世界が開けてきます。
これは私自身も何度も経験していることなのです。やってみないと実感できないことですね。
4月を目前に控えた今が原点です。春休みに入り、卒業や入学、新社会人への一歩等の季節です。
以前話した商い、「足し算の商い」を実践する時が来たのです。誠実な商売、それが足し算の商いです。
決して駆け引き(×-)の商売はしないように。
単品管理による粗利益増加策も、いよいよクライマックスですね。
シリーズとして、いくつかの項目にまとめて記述してきましたが、今回が一番成果のあがる手法です。
「ロスを品切れへ」、これがキーワードです。
毎日が辛く、先行き不安なコンビニ経営。
そんな中で、ありたい、そして今、目指している姿が以下の通りです。
・オーナー自らがコンビニという器の中で、商品と人を動かし、利益を上げることで自己実現する世界。
・単品管理を基本とした経営手法を身につけ、チェーンの中の単なる一部品から、命ある生物に変わる。
つまり自分の思いや考えに基づく商いで、利益を出して成長し続ける。
◇つまりここで述べている理論や手法は、コンビニ経営に留まらず、「商いの原理原則」を身につけること。
結果として、自身の生き方が変わるということです。
◇人は死ぬまで「学び」が続きます。何歳になっても、知らないことやできないことが多くあり、
それを1つずつ、理解したり、実現できるようになっていくのです。
このスピードを速めるには、プライドや経験を捨て、知恵を持った人に素直に教わることです。
私も日々実践してます。知らないことを教わり、できないことを工夫しながらできるようにと。
不安な毎日の中で、実行し続ける。
つまり、とにかく挑戦し、苦労してでも達成する、この繰り返しによって現状打破できると信じています。
時には「外から店を見る」つまりお客さまの視点で店を見ることも大事ですね。
駐車場や外装、特に看板関係は夕方~夜にかけてみると、さらに効果がありますね。
できれば商圏を想定し、お客さまが来店されるように、店を見ても良いです。
商圏は半径300mの円なんて、決して言わないでしょうね。
立地により商圏は様々な形をとっています。アメーバ(?)みたいに自由自在に変化しますから。
幹線道路や競合店、そして様々な環境や季節・天候によっても全然変わってきます。
店の中からばかりではなく、時には店の外、競合や近くの施設、公園や、行楽地等も見ることも単品管理には重要ですね。