「ストアロイヤリティの高いお客様」、このようなお客様を大事にし、増やしましょう。
ずっと、我が店を固定して利用していだだけるお客様なのです。
これからも、このお客様のニーズに合わせた品揃えや基本の徹底を継続しましょう。
逆に、お客様の中には、価格の安い店、安い店へと移っていく、或いは新しい店、新しい店へと移る。
とにかく1店で固定せず、浮気し続ける人がいます。本人なりの購買動機があるようですね。
このような方を「ストアロイヤリティが低い」といいます。
基本が徹底できている店は、お客様が安心して来店、購買ができます、店に信頼ができているのです。
鮮度管理・品切れ防止・フレンドリー・クリンリネス(チェーンにより言い方は変わる)の徹底度の違いです。
この基本4原則の徹底と継続でストアロイヤリティの高いお客様ができてくるのです。
接客態度が悪かったり、商品の品切れが多いと、「〇〇店はいつも商品がないから、飛ばして△△店へ行こう」となってしまいますね。
コンビニは定価販売が基本です。
最寄品を必要な時に、必要な分だけ購入する時に来店し、価格訴求で集客するわけではありません。
ただし、最近のデフレ時代では、コンビニだけが定価販売というわけにはいきませんので
PB等で「値頃感」を出せばよいです⇒「手頃な価格の商品もありますよ」とさりげなくPR。
またプライスゾーンのコントロールも有効です(詳しくは後述する予定)
カット商品はすぐに棚から外し、小さなワゴン等での値下販売(見切り販売)をします。
これは通常の売場に、新商品や売れ筋を導入するために場所を空けるのです。
なお、割引率は50%です=半額処分。そして1週間並べて売れ残った場合には廃棄処分します。
カット商品の値下販売は、ここで利益を出すのではなく、空けた売場でもっともっと粗利益を稼ぐためなので。
ここでは2ヶ月くらい、様々な項目を述べてきました。このあたりで、一度まとめてみると良いでしょう。
分類は、4つの経営資本、「ヒト・モノ・カネ・ジョウホウ」で。
分かりにくい場合は、「従業員、商品、売上・利益・損益、データ(単品管理)」の言葉に置き換えても良いです。
毎日、ただ読むのではなく、体系的に眺めると、経営というものが分かってきます。
現場の、一部を、一方向からだけ見るのではなく、全体を眺める、そして違った視点で見る。
すると、それぞれの項目がうまく連動して、「お客様の支持を得ることができる」と理解できてきます。
また、各要素がうまく連携した結果として、利益が向上し、商品経営が継続できるんだと気づくでしょう。
コンビニを経営していると、先行きの不安が多いと思います。
今の売上がこのまま続くのか、競合店が出て来ないのか、利益が確保できるのか、
体力が持つのか、その他、急なアルバイトの休み等、悩みは尽きないと思います。
しかし、今は続けるしかない、やるしかないのです。そうすると、利益を出して生き残るしかないのです。
先述しているように、粗利益の増と人件費中心に経費のコントロールです。
また、コンビニ経営を継続しているうちに、単品管理の手法をマスターして欲しいと思います。
単品管理をマスターすれば、コンビニ(FC・VC関係なく)だけでなく、その他の小売業も
上手く経営出来ますので。
商圏の調査は済んでますか?
店の周辺の事業所や学校、競合店(コンビニに限らない)、そして各種施設等。
たとえば、中小企業が多いと、昼用の弁当が売れると考えられます。
しかし、社員食堂を持った外出禁止の大企業では、昼用の弁当の売上は見込めない。
これは1つの例ですが、周辺を知ることで、データの背景が見えてきます。
商圏の項目と季節・気温・曜日・時間等、それぞれ合わせて分析することで
データの詳細が見え、発注に活かせます。
もう1つ例をあげると、近くに中学校があり、春や夏休み、或いは通常でも、部活後に
米飯やパン、ドリンクの購入がある場合があります。
これも時期や曜日や時間帯と単品・カテゴリーの売上数を見て推測できます。
データには必ず根拠・背景があります。これを確認することで、発注が正確になり、
つまり販売数増とロス減少が実現するのです。
コンビニに限らず仕事の出来ない人は、あれこれ手をつけて、いろいろ抱えて
結局、何も完遂せずに終わるという傾向があります。
というのは、全体も見えず、優先順位も考えないで、思いつくまま、目の前のことに関心が向き、
方向性も段取りも、進捗も関係なし。何となく動いているのです。
しかし、本人は一生懸命に働いていると思っているので、これがやっかいです(笑)
つまり、生産性は0(ゼロ)、もっといえば出来る人の足を引っ張るのでマイナス。
できれば存在しない方がよいのです。
こうならないためには、「難しいとか簡単とか考えずに、1つ1つのことを完結させることです」
この「完結させること」を習慣化し、その繰返しの中で学習し、段取りの仕方や同じ間違いをしない学習ができるのです。
大人の中には、何度も同じ間違いを繰り返す学習の出来ない人の多いこと、
こんな人を「頭の悪い人」と言いますので、こうならないためにもコンビニ業務を1つ1つ完結させる習慣をつけてください。
コンビニ競争に勝ち残るための私の狙いは
「基本の徹底」をベースに、単品管理のマスター(深耕)による店力アップです。
基本の徹底では店力が一定ですが、単品管理のレベルアップ分、店力が上がるというわけです。
言い換えると、「お客様のニーズに対応できた分」、結果として売上と利益が上がる構図です。
これを得たら必ず競合に勝てる店になれると確信します。
コンビニは年中無休24時間営業が当たり前です。
しかも、仕事を辞めるまで継続します。
ということは、開店から一時期、頑張る、或いは競合店ができた時、頑張る。
それくらいは良いですが、ずっと永遠に緊張状態で長時間勤務をすることは避けてください。
メリハリをつけ、任せることは任せて、さっさと帰りましょう。何かあったらオーナーに連絡を入れてということで。
睡眠時間も確実にとってください。睡眠第一、体力第一です。
自分の体のことは誰も心配してくれません。まず自己管理を。
また、オーナーが店にいない方がかえって従業員が自立することも多いのが事実です。