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利益を出して競争に勝ちコンビニ経営で生き残る秘訣

コンビニFCチェーン加盟店様向けブログです。継続して利益を出すことで生き残り、結果としてコンビニ競争に勝つ手法を説いています。コンビニのシステムや本部及び加盟店様、メーカー・物流の現状を熟知した上で利益を出す手順説いております。その原点は独自の「商いの理論」です。その理論をFCチェーン加盟店様のコンビニ経営に落とし込み「生き残りのための秘訣」を提供しております。

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シンプルに考える

前々回は値入高と粗利益高を説明しました。今回は販売数&ロス、そして粗利益高をシンプルな表で説明します。
下記表は売価100円、原価70円の商品を10個仕入れた時の、販売とロス数による粗利益高(率)の関係を表しております。

販売数と粗利益高       単位;円・個・円・%
売価 原価 仕入数 販売数 ロス数 粗利益高 粗利益率
100 70 10 10 0 300 30.0
100 70 10 9 1 200 22.2
100 70 10 8 2 100 12.5
100 70 10 7 3 0 0.0
100 70 10 6 4 -100 -16.7
100 70 10 5 5 -200 -40.0
100 70 10 4 6 -300 -75.0
100 70 10 3 7 -400 -133.3
100 70 10 2 8 -500 -250.0
100 70 10 1 9 -600 -600.0
100 70 10 0 10 -700 -

ご覧のように3個残っただけで利益はゼロです。FF(デイリー)商品のロス率10%目標を達成できるのは2個のロスまでです(値入率30%-ロス率10%=20%) **厳格にはロス率は原価であり、売上から導きだすので、こんな単純な引き算ではないですが、分かりやすい概算として)

1アイテムを見ても、利益を出すのが非常に難しい事が分かりますね。しかし、日々単品管理を行っている店では10個の仕入れを毎日行うことはないでしょう。日により10個であったり、5個だったりすると思います。
その裏付けが曜日であり、前週や今週の動向です。そしてその基本が客数と買上率ですね。

分類別仕入数計=客数×分類別買上率(+機会ロス数)です。
A・B・C・D・Eと5つの分類があれば、それぞれの分類別仕入数は、客数×A、客数×B,客数×C,客数×D,客数×Eとなる訳です。客数予測は大変という方が多いですが、慣れたら簡単、エクセル等あればもっと単純に中分類⇒小分類⇒便別まで出せますね。あとは品切れ時間とロス数を見て単品別に発注するのです。

客数予測の利点は、発注担当者の思い込み、癖・偏りを排除できることです。客数予測、ここまでドライに客観的に数値を出す。その後の買上率はほぼ月間で固定しますが、担当者の思いを反映できます。買上率の上下は発注に至るデータの背景(原因追究ができている)があれば、発注担当者の一存ですから。

今日は秋分の日、本格的な秋から冬へのスタートです。ロスが増え始めるこの時期にぜひもう一度基本である、シンプルな客数予測からスタートしましょう。

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