以前、3月にパンが売れるという話をしてましたね。今回はその続きを。
その前にPOSデータを見て毎日発注していると思いますが、品切れがある場合には、そのPOSデータは参考にならないことは何度も述べています。まず廃棄が出ている(品切れがないと観られる)或いはピーク時間以降に品切れが発生していることが肝心です。なお、品切れさせずに、廃棄も抑える手法は以前から説明しているので、過去の記事を参照願います。
お待たせしました。ここで解答を。
実は私なりに、解答を持っていますが、ここで解答を出して終わってはいけないのです。解答に至るプロセスが大事なのです。それを見つける「探検隊」が単品管理なのです。
パンに限らず、単品或いは小分類毎にデータを週別で捉えてください。データをじっと眺める、すると何か変化が見えてくると思います。大体、12週(つまり3ヶ月)くらいで変化が見受けられると思います。
発注は1日のデータですが、週別データは発注に至らせる環境(背景)データです。1日のデータは主に曜日を示し、週別のデータは傾向を表しています。
パンについて見ると2月中旬から3月上旬にかけて少しずつ上昇傾向にあり、4月、5月と伸び続けます。ただし今年の場合は震災の影響が大きく、その間のデータは異常値として分析から除きます。また寒い日が続いたせいもあり、上昇傾向が現れるのは例年よりも遅れました。
この時期にパンが良く売れる。それと同じ傾向を示すのがパスタです。今パスタが最高に売れる時期。でも今年はパスタのキャンペーンを仕掛けるチェーンがほとんどなく不思議です。また弁当では幕の内のあっさり系が売れますね。
パン(パスタ)は何で今の時期(季節)によく売れるのでしょうか?
同じ問いを続けて、もういい加減にしてくれと云いたくなるでしょう。それくらいに「何で?」「何で?」「何で?」と悩み探求しないと答えは見えてきません。答えに到達できないことも多いのです。
単品管理が訓練というのは、こういうことを指すのです。毎日毎日「何で?」の繰り返しをしている内に徐々に力がつき、ある時、一気にハードルを飛び超えることができるのです。
答えはいろいろあります。その中で私が気づいたこと、その中で最も大きな要素は「商品の売れ方」と「気温」の関係性が大きいでした。気温は季節と置き換えても良いようですが、実際は全く違う要素です。
実際にマーケティングの中で、「気温」を追求しています。その中で気づいたのがパンが売れる時期は秋にもある(ただし春ほどではないですが)⇒パンやパスタ等のあっさり系が売れるのは「気温」そして「湿度」が関係があるのではないか?
科学的データによると気温が低くなると濃い系の味を好む。逆に気温が上がるとあっさり系の味を好む。実は好むというよりも体が欲しがる、要求するということです。これがお客様の購買行動に繋がるお客様自身が気づいていない購買心理(人間の本能)なんですね。
単品管理においてPOSデータを分析する、日々自分自身で。言い換えると、答え(仮説)は教えてもらうのではなく、自分自身で答えを発見する、或いは答えに導くことが求められているのです。
それを身につけるのが「単品管理の手法」であり、訓練なのです。
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