忍者ブログ

利益を出して競争に勝ちコンビニ経営で生き残る秘訣

コンビニFCチェーン加盟店様向けブログです。継続して利益を出すことで生き残り、結果としてコンビニ競争に勝つ手法を説いています。コンビニのシステムや本部及び加盟店様、メーカー・物流の現状を熟知した上で利益を出す手順説いております。その原点は独自の「商いの理論」です。その理論をFCチェーン加盟店様のコンビニ経営に落とし込み「生き残りのための秘訣」を提供しております。

<< | 2025/04 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 | >>

単品と購買客の関係

暑くなると「甘い」ものが売れなくなるというと「甘いものすべてがダメ」という捉え方をされて困ります。
いつも述べてるように物事は1つの面からだけ捉えてはいけない、必ず2面以上で捉える習慣をつけると。

「甘いもの」をとらないというのは、全般的な話であり、主食として甘味の多いものを避ける傾向が出るという話です。肉体を酷使する、或いは野外で活動する人は、水分&塩分補給を叫ばれていますが、それ以外にも甘味をとる必要があります。もちろんデスクワークや勉強で頭を酷使する人も甘味が重要です。

みなさんも疲れた時に甘いものが欲しくなりませんか?例えば登山をしてチョコレートやブドウ糖を食べたりしませんか?ということで暑い時には「主食でさっぱり」&「デザート(おやつ)で甘味」をとることが多くなります。 できれば口当たりのさっぱりしたもので甘いものがあればうれしいですね。

具体的政策として、個店でチェーンに登録されているデザートで、コーナーを作ってほしいですね。本来、非冷のチョコケーキやどら焼きを冷して売るのです。少し触感は固くなりますが、口当たりも良く、ひんやりして、ちょっと甘味も感じていいと思います。 これらは冷蔵ケース内、できればゼリーやヨーグルト等の近くで棚半分から1枚とって実験してみてください。なお、必ず手書きPOPはつけてください、そうしないとお客様に違和感を感じさせるだけですので。

POPのコピーはこんな感じで。「暑くて、お疲れの今、ひんやり、さっぱり、そしてちょっと甘いデザートをどうぞ」という感じのコピーでいいですね。もちろん字は青字で(笑)

単品の動きを観る時には、必ず購買客をイメージする。いつ、誰が、どんな時に、主食の〇〇とデザートの△△を購入されるという見方で。
PR

絞込みの徹底

売上のピークを迎えるこの時期は絞込みをさらに徹底します。この理論が理解できている店はGW明けからアイテムをぐっと絞っているとは思いますが。

絞込みの理由は
①売れ筋を品切れさせない&売れ筋の売上をさらに上げる
②売れにくい商品をカットし、お盆以降の新商品を積極的に導入するためです。

今現在、これから始まるピークに対応しながら、さらに夏以降を考えた動きを始めるわけです。これが「本当の商い」の分かった人がとる商品経営です。在庫は一定ながら、アイテム数の増減を計りながら、最大の利益と売上を上げる手法なんです。(もちろん見切りや廃棄ロスは抑えて)

今が一番アイテム数が少なくなる時期です。売れていない商品はもちろん、売れにくい商品もどんどんカットします。「発注に迷ったらカット」で、良いです。空いたフェイスは売れ筋のフェイス拡大でOKです。

分かります?いつもいうように販売数≠アイテム数です。少ないアイテムで最大の販売数を実現するのが最高の(効率経営)コンビニです。売上が高い時期の方が、商品の処分も早く出来ますしね。

私のブログの読者としてはこの辺りの理論を理解できていないとちょっと困りますね。
これらの全体と部分、そしてピークとピーク後、売れ筋と死に筋といったような2面的考察と実践ができると「お客様第一&効率第一⇒年間通じて地域NO.1店」ですね。

なお、アイテムを絞り込み過ぎて売場がマンネリ化という心配はいりません。また別の機会で説明しましょう。

時にはお奨めすることもあり

お客様の変化に対応するのが単品管理、いや、コンビニ生き残りの基本です。しかし、そうではない時もあります。それが今の時期です。というのは、朝から晩まで暑く、さらに夜も蒸し暑い、体調も、なんか変。心も体もバラバラと不調になりやすいのが、この時期なんです。まだ夏の暑さに慣れていないことも原因でしょうか。さらに日の長さも影響あると私は見ていますが。

ということで、「今日、何食べようか?」と弁当・惣菜ケースの前で迷っているお客様も見かけるかと思います。
ここで「変化対応」だけでなく、我が店の特長を出す⇒⇒⇒「お客様自身が気づかない本能とその変化」を伝えるのです。

方法として、手書きのPOPでいいので「さっぱりとした素麺」「ちょっと酸味の効いた冷やし中華」「あっさり、でも精のつく、ぶっかけとろろそば」「もっともっと汗をかくピリッとカレー」等、オリジナルのコピーで訴えます。これで迷えるお客様もメニューが決まりやすくなりますね。

もちろん、店のお奨め商品は発注数を増やし、フェイス数も拡大、POPも何枚も貼ってPRします。
これは、普段から無駄なPOPやポスターを張らないシンプルな店だからこそ、効果抜群なんです。
(通常から何でもベタベタ貼りまくっている某チェーンではお客様の感覚がマヒして効果薄いですよね)

***1つ注意点として、商品選択は値入がいいとか、条件がついているとか、店本位ではいけません。日々単品管理を実践して、この日には売れるだろうと仮説を立て、しかも絶対にいけると思う商品です。
涼しい日は「そば」、暑い日は「冷やし中華」と「本当の単品管理」で少しずつ見えてきたことを思いっきり実践するんですね。これでお客様も、オーナーさんも気分爽快、暑い夏を楽しく過ごせます。

ターゲットに品揃えを合わせる

店毎に、来店客層は異なります。また立地が来店客層に大きな影響を与えます。

例えば、オフィス立地。ここではお客様のほとんどがサラリーマンやOLです。ということは体を酷使する現場系のお客様は少ないであろう。あとはお客様の性別と年齢を捉えて品揃えを合わせます。
FFの品揃えの例として、おにぎり、サンド等の単品中心で、弁当は小型・中型系を中心にボリューム系は抑える。ただし肉系の弁当は必ずおくと。

郊外の幹線道路立地では、どうか?運転手や肉体労働者の現場系のお客様の来店が多いとします。その品揃えの例として、ボリュームのある弁当を多く、そして肉系を中心に、味の濃いものを多く品揃えすると。ただし、油の多い惣菜中心の弁当はあまり好まれませんね。その他ペットボトルのお茶・水・スポーツ飲料の1~2Lの大容量を切らさないように。また30℃を超える日は氷系のアイスが買われると。

こういう「立地⇒来店客層⇒品揃え」が基本です。そして季節・曜日に合わせて、基本パターンを変更してくのです。POSデータ分析と、売場でお客様の購買行動を観察することで、次第に自店のあるべき基本の品揃えができてきます。その後は「仮説⇒実践⇒検証⇒仮説・・・」の順で修正・変更します。

この客層=品揃えが正しく実現できると、機会ロス&廃棄ロス減少=粗利益高増加となります。

当たり前のことを当たり前に

これからの繁忙期、当たり前のことを当たり前にしましょう。
基本の徹底、単品管理、当たり前のことを確実に、継続する。これが競争に勝ち残るためには不可欠です。

奇をてらった政策や、安売りは一過性であり、逆にストアロイヤリティをなくすだけです。
日々当たり前のことを当たり前にすることを全従業員に徹底しましょう。


何故こんなことを出すか?あまりにも基本が出来てない店が多いからです。それも売上が悪い店です。(私は表現に気をつけていて、印象の良くない言葉は使いません。だから「悪い⇒良くない」、「劣る⇒出来ていない」という優しい表現をしているはずです。ここであえて悪いという言い方をします)

一番目立つのがレシートの手渡しです。どうしていつも「レシート手渡し」にうるさいかというと商いの原則だからです。買物をした証がレシートです。不良品等で返品したい時、その証になるのがレシートです。それを渡さないなんて、商売の道に反してます。たとえば、アメリカでは渡すのが当たり前、たぶん、日本のコンビニだけが当たり前のようにレシートを渡していないと感じます。

レシートを持って帰る、捨てるはお客様の判断です。まずレシートを差し出す、それで受け取らないなら処分するのが道理です。それを店側の勝手な判断で渡さない、もっと言えば捨ててしまう。こんな店はつぶれます。レシート1つとっても商いの道を理解していない、反しているからです。こういう店はレシートだけに留まらず、自分本位で嫌な店になっています。

◇レシート手渡しは一部⇔全体(以前説明したように一部は全体を、全体は一部を抱合、示しているのが事実)

忙しい店(売上の高い店)は必ずお釣りと一緒にレシートを渡します。受け取ればそれでOK、いらないといわれたら、すぐ処分すれば良いのです。お釣りと一緒にレシートを渡さず、「レシートください」と言われて渡す、これは二度手間であり、両者共不愉快ですね。接客時間も余計にかかり、他のお客様にも迷惑がかかります。たぶん、こんな嫌な(レシートをくれない、レジに時間がかかる)店は避けたいです、近くに新しく、全て基本通り(当たり前)にする店が出来たら、間違いなくお客様はその店を利用しますね。

忙しい店ほど、気持ち良く、無駄なく接客もこなします。基本というかお客様の立場に立った「当たり前のことを当たり前に実行することを、徹底、継続しています」。

売上の不振な店はよく考えてください。立地以外に、自分たちが自分本位=自分勝手な経営をしてませんか?
お客様は店の不出来を厳しく指摘せずに、黙って違う店を利用しますよ。

(注意点)
・今レシートを渡してなくて、売上が高い店⇒競合店が出来たら間違いなく大幅に売上が落ちます。
・毎回「レシートは要らない」というお客様に対しては、アイコンタクトで確認し、カウンターにレシートをおき、取らなければそのままレシートを下げます。
・全てに「絶対これだ」という決まりはなく時代と共に変化します、店でいろいろ対応してモアベター⇒ベストを見つけてください。店の成長と共に固定客も増えてきますので。

データ分析のヒント

毎日、たくさんのアクセスありがとうございます。成功体験を積み、どんどん仲間を増やしてくださいね。そのお礼として大きなヒントを。

本来、このブログでは「実践しながら、答えを自ら導き出す手順を身につけること」を目的としています。
でも、どんどん梅雨明けし、あまり学習する余裕がないかと思いますので。

気温・味・嗜好の関係性により、単品の売れ方が変わることは理解できてますよね。さらに前回湿度と。

そこで暑い時に欲しくない味は「甘い」、逆に暑い時に好むのは「さっぱり」「あっさり」、でも本当に暑くてここぞという時には「すっぱい」「辛い」「苦い」が必要なんです。(夏場でも疲れた時には、ポカリのようなさっぱり&甘いも必要ですが)

これらは自分で経験してみてください。エアコンの効いた店内にいては「本当の単品管理」はできません。
手隙の時間ができたら、駐車場の草むしりとか、窓ガラス掃除とか、思いっきり汗をかいて、体験してください。どんな気温や体調で、どんなもの(味)が欲しくなるか?理論も大事ですが、自らの体験というか人間の本能を知ることが必要です。なお、コンビニ業務以外の趣味でおもいっきり汗をかいても同じ効果がありますので。
「お客様の立場に立つ」=「本当の単品管理」には、聞くより自ら知る(経験する)ことが何より大切です。

単品の売れ方に影響を与えるもの

今の時期、単品の売れ方に影響を与える要素は、「最高気温」「体感温度」そして「湿度」です。
今回は「湿度」を追加しました。他にも要素はいくつもありますが、1つずつ要素と売れ方の関連をマスターしていくことが重要です。例えば、上記3つの変動要素を一度に、扱うと混乱、或いは、間違った分析をしてしまいますので。ということでこのブログでは、順次、ヒントを出し、使いこなせるようになってから次のステップへと進めています。この3つの要素で、直近のデータを観察してみてください。新たな発見があると思うので。

なお注意点として、発注する時やピーク前には、エアコンの効いた店内から一度店外へ出て、「暑い」「蒸し蒸し」「じめじめ」等、お客様の立場(大変な環境)を体感しましょう。それらを活かした発注が単品管理です。

年間計画の確認

もう一年の半分を過ぎ、コンビニのピークを迎えます。ここで今一度、年間の計画を確認します。

                          単位;千円・%
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 年計 月平均
日販 400 400 420 420 460 450 510 520 480 450 430 450   450
月販 12,400 11,200 13,020 12,600 14,260 13,500 15,810 16,120 14,400 13,950 12,900 13,950 164,110 13,676
粗利益率 13.76% 13.76% 13.76% 13.76% 13.76% 13.76% 13.76% 13.76% 13.76% 13.76% 13.76% 13.76% 13.76% 13.76%
粗利益高 1,706 1,541 1,792 1,734 1,962 1,858 2,175 2,218 1,981 1,920 1,775 1,920 22,582 1,882

粗利益率は分かりやすいように、敢えて13.76%で設定してます。実現粗利益高から本部へのロイヤリティを支払った後の数値です。この数値の根拠は7/5の記事を参考にしてください。

上表のように、今月から10月までは利益を獲得&蓄積してくださいね。この数字450/日(千円)で生活は維持できますね。

なお、売上はある程度、他者依存ですが、粗利益は自己責任です。経営力というか商いの能力の差がはっきりでます。ロス金額は売上の増減にかかわらず、店毎でほぼ固定されていますので、夏に売上が伸びた分、ロス率は下がるということです。また売上が高い時ほど、売上を伸ばしやすく、低い時ほど、伸びにくい。さらに低い時ほど、落ち込みが大きくなる傾向があります。

この時期、固定客をしっかりと確保し、そして一見客も固定客へとつなげましょう。売上を伸ばす=能力を最大限に発揮する=顧客造りのチャンス到来です。このブログで学習したように急激に気温が上がる、または寒暖の変化が大きい今こそチャンスです。

詳しく知りたい方は質問ください、流れを説明しますので。まず大掴みで理解し、細分は「本当の単品管理」を実践してください。数字が大きい時ほど、分かりやすく成果が出やすいのです。

パンの単品管理

そろそろパンの売れ行きが鈍っていませんか?パンの売れる時期は3~5月と案内しましたね。もう7月に入ってますよね。ただ、暑くなるとパンが売れないわけではないのです。パンの持つ特性では気温と売れ行きとは絶対的な関係があるとちょっといいにくいですね。気温は1つの要因であり、様々な影響を与えると。
気温が上がる⇒〇〇する⇒△△を奪う⇒パンが食べたくなくなるという流れですね。

前回のあっさり系の典型商品がパンですね。でもパンはあっさり系だけではありませんね。カレーパンのような惣菜パンやサンドイッチやドッグ系のパンもありますし。ここで「本当の単品管理」の出番です。
普通の流れでいくと、パンを減らしておにぎりや冷麺で勝負するとなりますが。

でもパンは朝だけでなく、夜も売れる。私も一年中朝食はパンですし、手軽ですので、よく食べます。売れないことはないのです、ただ今は、売上ピーク時からの落ち込み方が大きいのです。

売れない時期に、売れる分だけ売る、そしてしっかりと顧客を獲得して、粗利益も出す。今年の夏は、パン分類で売ってみましょう。パンの小分類の中で上位5品のみ品切れさせない。他はピーク時間以降は切れてもOKにしてみましょう。とにかく売れ筋上位5品ずつに絞込みです。ただしパサパサのペストリー系は要注意です。

気温と嗜好の関係(終盤)

最近の真夏日で、気温と単品の売れ方から、気温と嗜好の関係性がつかめましたか?
基本パターンが見えた人は仮説=発注が楽しいでしょう。自分の発注に自信を持って、結果も「うんうん」思った(仮説)通りだと。あと1週間から10日くらいで梅雨明けするところも出てきますから、早く勝ちパターンをつくってください。

味は「あっさり」⇔「こってり」或いは「辛い・すっぱい」⇔「甘い」で分けると簡単ですね。
気温の上昇と共に、売れ方の傾向がはっきりしてきますね。気温がどんどん下がる晩秋とは今は全く逆で。

これは冷麺だけでなく、アイスや惣菜、ドリンク、アルコール等、様々な商品に同様の傾向が見られます。
ただし、商品の売れ方に影響を与えるのは最高気温だけでないので注意願います。

AdminControlMenu: AdminMenu | NewEntry | EditComment | EditTrackback

忍者ブログ [PR]