コンビニ経営は商品経営の一部として捉えています。小売業の業態の1つと云っても良いでしょう。DP・GMS・SM・HC・DS・DGそしてCVSが日本ではメジャーです。その他カテゴリー毎に電機やファッション、ホームファニシングや車、一般衣料品等続きます。あくまで私の経歴と云うか思いのままに上げていますが。
今このブログではコンビにをテーマに進めています。その核は基本の徹底と単品管理です。それに付随して私なりの商いの手法(手順)を付加させて、商いの次元を高めています。
理論は普遍の原理原則を中心に手順として説明し、季節や地域毎にカスタマイズする手法を説いています。これが帰納法的思考であります。様々なデータに基づき、仮説を出し、お客様の購買行動を真摯に捉え、その買物行動に合わせる。
また発注と云う積極的、能動的活動と併せて経営者としての粗利益や販売管理費のコントロールの仕方も説いています。粗利益&営業利益の最大化を目指しています(なお経常利益についもはコンサルしていますが、オーナーさんのB/Sのレベルというか実状に合わせて指導しています)。
今回何故こんな話をしているかと云いますと、最近非常にアクセスや質問が増えています。1年で1番余裕があり逆に厳しい時期だからと解釈しておりますが。
私の提唱する帰納法的考え方、1つの結論に至るにはいくつものデータを活用し、1つ1つの分析の結果、ある結論というか仮説に行き当たるというものです。単純に10個発注して2個残ったから次は8個の発注にするというものではないのです。10個の発注の根拠も大事です。また何故8個しか売れなかったのか、いつ、誰がその8個買ったかも重要な要素ですね。
非常に手間がかかり面倒な帰納法的理論ですが、利点もあります。思った(仮説の)通り現実が行かない時には修正が簡単にできることです。発注=仮説に至るデータを再度集める必要はなく、そのデータの分析の仕方を変えるだけで済むのです。良く分からないと思いますが、例を挙げるとデータA・B・Cがあり、それぞれの比重を50:30:20にしていたのを、40:30:30の比重で再度検証し直しするとかですね。
データ重視の度合いは経験や環境により変化します。ただこのデータの配分の仕方も勉強なのです。100%上手くいくことはほとんどないと思います。試行錯誤しながら自分そして個店、そして時期にあった配分を見つけていくのです。
帰納法的理論で用いるデータは「天候」「客数」「納品数」「販売数」「廃棄数」から始めたら良いです。経験と実績を積みながら、活用できるデータを増やせば良いのです。
マーケティングと単品管理で使用するデータとして、心理学・天文学(気象)・数学(統計)・生物学・地理学・経営学・経済学・地域学・歴史学等があれば良いですね。
あまりたくさんデータがあっても分析できないようでしたら意味がないので1つずつ蓄積していきましょう。1つずつ確実に使いこなせるようになって初めて次のデータを取り入れると。そして経験(実績の伴う)を積むとたくさんのデータを一度に使いこなすというか、把握し、POSデータの真理に見えるようになるのです。
私は様々なデータ(要素)を扱って20年近くなります。だから例え初めて訪問したチェーンでも、POSデータを見ると、お客様の動きと買い物行動、そして店のオペレーションレベルが目に浮かんでくるのです。
もちろん本部レベルの商品開発、帳合や仕入れ、販売促進方法、また店段階での基本や商品経営の改革もできるのです。決して正解がある訳ではありません。その時代、その地域、その店に合った、つまり商圏内のお客様に合ったマーチャンダイジングを提案、実践できるということです。
「本当の単品管理シリーズ」のツールではグラフや図で説明してますが、このブログでは言葉で説明してます。どちらも継続して利益の出せる店づくりのための教科書です。ぜひ、読み返し、実践し、自分の物としてください。
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