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利益を出して競争に勝ちコンビニ経営で生き残る秘訣

コンビニFCチェーン加盟店様向けブログです。継続して利益を出すことで生き残り、結果としてコンビニ競争に勝つ手法を説いています。コンビニのシステムや本部及び加盟店様、メーカー・物流の現状を熟知した上で利益を出す手順説いております。その原点は独自の「商いの理論」です。その理論をFCチェーン加盟店様のコンビニ経営に落とし込み「生き残りのための秘訣」を提供しております。

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どちらを選択するか

下記の表をご覧ください。単位は全て千円、値入率を30%で設定した金額です。FF=米飯中心の日配品
  売上高 値入高 廃棄額 廃棄原価 粗利益高
FF A 150.0 45.0 20.0 14.0 31.0
FF B 100.0 30.0 8.0 5.6 24.4

簡単な例ですが、FF Aの方が売上も廃棄額も粗利益高も多くなっています。どちらを選択するかと云えばみなさんAですよね。私もそう思います、春から夏の売上好調な時期でしたら。

実際、今は駅前や学校、中小企業の集まる地域等、コンスタントに客数を稼げる立地以外は苦戦する時期です。仮にこの店の平均FF売上が120千円とするならば、今の時期は100千円から更なる売上増は難しいと考えられます。そうすると100千円を目指して廃棄額を減らし、確実に粗利益を積み上げることを重視する政策がベターではないかとも云えます。売れない時期に無理に発注を増やしても、売上の限界を超えた分は全て廃棄になり、粗利益が大きく落ち込むことになります。客数が少ない時に在庫を増やして、PRしても費用対効果が低いのです。

このような時期は無理に勝負せず、勝てる(粗利益を確保できる)レベルを維持することが大事なんです。コンビニの客数や売上は季節や天候により大きく影響を受けます。コンビニにとって逆境の時は勝負を避けることも上手な商いの1つです。競合があるからといって、いつも勝負する必要はないのです。勝負すべき時に備えて、気力体力知力財力を蓄えておくことで、ピーク時にベストの状態で勝負できるのです。

売上が低い時に「何とかせねば」と発注増を続け、結局廃棄が増え、ますます「儲からない」という悪循環に陥いり精神的にも参ってしまうのです。今は自分も店も休む時期と割り切ってしまいます。でも何らかの粗利益はしっかり確保すると。

先ほどの例で、今100千円しか売れないのに150千円の発注をしたらどうなるか?売上は100千円のままで粗利益高は△5.0千円になって赤字ですね(実際の数字は自分で計算してみてください)。今は売れる金額に近い発注で良いのです。以前説明した「買上率を少し高く設定する」を実践するだけで良いのです。負けることが分かっている時に勝負しますか?しませんよね。これが自然の法則に従う、また真実なのです。

今は休みながらピークへの準備期間です。焦らず、自分の掲げる目標や未来を思い浮かべ日々、1つ1つ実践してください。結果は自ずとついてきます、必ず。

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