20日に発表された12月の数値も良くないですね。前年割れがずっと続いています。実際は一昨年から不振の実態があったんですが、タバコ効果で表面上は消えていたんですね。発表された数値は、既存店の客数△1.6%、客単価△0.4%、売上△2.0%です。この傾向はずっと続くでしょう。本部はさらに出店を加速(増加)させ、利益を増やす予定ですが。加盟店は自主努力で利益を確保し続けるしかないのが現実です。このブログの手法通りに実践できたなら、ある程度の利益は確保できます。自信を持って実践してください。ただし書いてある通り、素直に受け取り、そのまま実践してください。自己流の解釈ややり方をすると効果が出ないどころかマイナスになる可能性があります。武器(道具)は正しく使ってくださいね。
最近売場を見ていて、がっかりすることが多いです。それは昨年秋から発売されていた新商品が粗末だからです。それも主力メーカーの新商品が粗末と云うか粗雑ですね。こんな商品を本来作るメーカーではないのに。いったいどうしたんでしょうか?売上不振で何でもかんでも出さざるを得ないのでしょうか?正しいマーケティングの手順からは到底企画されないような商品がいくつものメーカーから出ていて。これでは春の新商品は期待薄ですね。正直に云うと、来月半ばから発売されるであろう新商品には注意が必要です。一発物は許せるとしても、最初から売れない商品もあるかもしれません。せっかく店が売場を空けて新商品導入に備えているにも拘らず、残念です。
店舗段階ではあまり関連がないですが、「本当の単品管理」の要素であるマーケティングの手順は①マーケティングサイズ②マーケティングトレンド③家計調査支出の順です。これに季節性や地域性を加味して旬のその地域或いは全国的商品を開発し、発売するのです。今この手順で見ると有りえないという新商品が多いですね。さらにまあまあの存在でも、もう少し時間をかけてというか、知恵を加えて商品力をアップして発売したら良いという商品ばかりです。
何かやっつけ仕事に見えてしまいますね。
私は大手メーカー数社(カテゴリーは様々)と商品企画・開発や実験販売、味やパッケージデザインの選定、効果的な販促等をコラボしていましたので、現状の発売されている新商品にはいろいろ疑問を持ちます。
手順通りすると、面倒で時間もかかりますが、もっと基本と云うか「商品開発の手順通りに開発や企画」が必要と感じます。このままでは売場へ投入すると、そのまま死に筋となってしまい、お客様はもちろん、メーカーだけでなく、問屋や物流、店舗段階にも大きな損害を与えることになりますね。ほんの一部の「本当の単品管理を実践できる店」を除いて。その他多くの店舗では在庫過剰、陳列フェイス不足、売れないから次の商品が導入できない、値下げ或いは廃棄の増、商品の移動や値下げ、賞味期限チェック等で売れないからこそ発生する作業=経費が増えるばかりですね。
粗利益も減り経費が増え、結局営業利益も縮小或いは赤字になりますね。
私の中では、ここ十数年前から新商品は売れない物という認識です、あくまで定番の引き立て役か売場の活性化手段と。本来、商品自身が徐々に認知されるに従い、売上が伸びていくあるべき状態での新商品のライフサイクルとは異なり、最近は、最初がピークですぐ終わる商品がほとんどです。以前は200アイテムの新商品が出て1年後に残っているのは1~2アイテムでしたが、最近ではそれ以上にヒット率が下がっています。最初から売れない商品も相当数ありますね。
他社が出すから売場を確保するためにウチも何か出そうと、そう以前のカップラーメンの世界です。夏場でも新商品ラッシュでしたね。こんな危険な世界がやってくるかもしれません。
新商品導入にあたっては、いくつかの基準で判断し、怪しいものは仕入れない、最初だけ売れそうなものは少し多めに取り初回条件を活かす、こういう賢い商品経営が要求されます。もし時間に余裕があればこのブログの過去の記事を読んでみてください。このブログの理論は原理原則であり、普遍です。以前の記事であっても現在も活用できます。
今回は最後にもう1つ。我が地域では大雪です。この大雪も対策は以前述べてあります。ただし大雪や猛暑が続く時は「自然災害」として大きな目で捉えてください。短期的なスパンで対処せず、長期予報を含めて品揃えやリピート発注に活かしてください。自然の法則に従うことが「本当の単品管理」の一番重要なポイントです。
「本当の単品管理シリーズ」HP
http://ww3.ctt.ne.jp/miraicomPR
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