利益を出して競争に勝ちコンビニ経営で生き残る秘訣
コンビニFCチェーン加盟店様向けブログです。継続して利益を出すことで生き残り、結果としてコンビニ競争に勝つ手法を説いています。コンビニのシステムや本部及び加盟店様、メーカー・物流の現状を熟知した上で利益を出す手順説いております。その原点は独自の「商いの理論」です。その理論をFCチェーン加盟店様のコンビニ経営に落とし込み「生き残りのための秘訣」を提供しております。
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- 目標(計画)を立てる (06/05)
- 適正な在庫は (06/04)
- 単品管理をやってみる (06/03)
- 本当の単品管理の効果 (06/02)
- 気温と単品の売れ方を観る 2(重要) (06/01)
- 気温と単品の売れ方を観る(重要) (05/31)
- 基本作業の確認 (05/30)
- 客数予測の精度を上げる (05/29)
- 仕入れに見合う売上の実現 (05/28)
- お客様の立場に立つ(自然編) (05/27)
目標(計画)を立てる
確かに正しい努力も必要です。しかし、行動を起す前に大局的に捉える。さらに明確な数字に落とし込み、努力の方向性と手順を確認することも重要です。
仮に10日或いは半月過ぎた段階で、計画通りに行かない可能性が出てきたならその場で修正する、具体的には経費削減も可能です。1ヶ月が終わってからでは修正どころか取り返しもききません。そこにある事実は「手取りが減る」、「生活が苦しくなる」、「不安がますます大きくなる」ということだけです。
せっかくこのブログを継続して読んでいただいているのですから、オーナーさんはコンビニ作業だけでなく、経営者としての技術も身につけていただきたいのです。今回お薦めするのは下記表の計画を立てて実行し、検証することです。一般的には目標管理と言われていることですね。
◇月間計画(目標) | 単位;千円 | |
実績 | 計画 | |
売上高 | 12,000 | △ |
期首棚卸高 | 4,200 | 〇 |
期中仕入高 | 8,500 | 〇 |
期末棚卸高 | 4,300 | 〇 |
売上原価 | 8,400 | 〇 |
廃棄ロス(原価) | 315 | 〇 |
値下高 | 60 | 〇 |
棚卸減耗 | 24 | 〇 |
売上総利益高 | 3,201 | △ |
ロイヤリティ(50%) | 1,821 | △ |
販売管理費 | 1,100 | 〇 |
人件費 | 900 | 〇 |
水道光熱費(店負担20%) | 70 | 〇 |
消耗品費 | 100 | 〇 |
その他 | 30 | 〇 |
営業利益高 | 280 | △ |
オーナーさん自らコントロールできる項目には「〇」、できないことは「△」の表示です。
「〇」が多く、「△」が少ないことに気づくでしょうか?「〇」の部分はお客様に購買していただく舞台を作り、維持する項目に当たります。その舞台でお客様が購買という演目を演じるのです。
この表を見るとコントロールできないことは「売上高」「売上総利益高」「ロイヤリティ」「営業利益高」です。
ということは「売上」だけがコントロールできない。これは主役である、お客様の来店や購買次第ということです。
私の究極の目的には「マーケティングと本当の単品管理」を実施することで、客数や買上点数を増加させること、つまりお客様の支持を増やすことは可能ですが、お客様の来店や買物行動をコントロールすることは不可能です。
そこで今回のテーマ、目標管理です。
前月或いは前年同月の数字を基に、計画を毎月立てて、計画との比較検討をします。もちろん目標は売上総利益&営業利益の増加です。自分の手取りが増えるんだったら誰だって面倒な作業でも頑張れますよね。
計画を立てる、つまり数値化することで、現実が目に見えてきます。単に感覚でいるとのと違い、良い悪いがはっきりします。目標を達成できればいうことなし。例え目標を下回っても、目標との乖離、つまり課題を見つけやすくなります。課題=問題が分かれば、手が打ちやすいのです。
利益が赤字であったも、目標管理をしていることは、「よく分からないけど、お金が足りない」、「いつも生活が苦しい」、「これから先が不安だ」という状態とは全く違う世界なのです。
「そんなこと知っている」、「やっても無駄」と言わずに、「知っていること」を「毎日1つずつ」「実行し」「継続する」ことが、どんなに大きな成果に繋がるか。可能性は無限なのです。
今の世の中、「当たり前のことを当たり前にする」人が何人いますか?
そんな当たり前のことしない今こそ、人が出来てない「当たり前のこと」を、し続けれる人が勝者になれるんです。ですからみなさん自信を持ってくださいね。
Posted by wonderland at 2011/06/05 Sunday 13:54:00
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Category: 理論
適正な在庫は
しかし、あるべき姿と思うのが各店の現状から20%カットした在庫金額です。余程在庫を絞り込んでいる店以外は、どちらかというと過剰気味なことが多いのです。単品管理での廃棄ロスに近い感覚というか、目に見えるものを信じてしまうというか、在庫が1個しかないと安心できないのです。
今回作業して欲しいことが3点。
①ピーク直前の店内の品切れ数を把握する。ここでいう品切れとは絶対品切れのアイテム数を調べることです。(私の定義では、絶対品切れとは在庫数が0、相対品切れとは在庫数が1or2個を指す)
②各分類毎の月間売上と在庫金額を出し、回転率を出して見る。もし分かれば、粗利益率をかけて交差比率を出してみる⇒どの分類が貢献しているか、或いは足を引っ張っているか、明らかになります。
③直近の在庫金額を調べ、大分類毎の在庫金額をシミュレーションし、合計で20%減の目標を立てる。
本来単品管理をしながら死に筋をカットし、売れ筋導入&フェイス拡大を実施すれば、必然的に在庫が減ってきます。しかし、今回は逆の手順で大から小へ向かい手を打ってみます。
特に雑貨・日用品・たばこの在庫金額が多いと思います。そこで先に着手するのが、在庫金額が多くて、回転率が悪い分類です。1ヶ月に1個も売れてない商品は当然カット。次に2/月⇒3/月という感じでカット基準を上げていきます。でも・・・という不安は捨ててデータを見てドライにカットしていきます。
ここで注意点を。政策商品といわれるコンビニの品揃え上必要な商品はいくら売れていないからといっても、カットしません。地域により異なりますが、例えば、懐中電灯や調味料、充電器等です。他にも店で〇〇は政策商品と決めておきます。
その後の検証ですが、カットしながら、同じタイミングで①~③の作業を繰り返します。品切れ数チェック・売上&在庫金額把握・在庫削減度合いチェックと。
実際に在庫カットを継続すると、在庫が減っても売上が減らないことに気づきます。またアイテム数が減ることで管理が楽になることも次第に分かってきますね。そして品切れも減るでしょう。
仮に在庫減=売上減になったなら、これは売れ筋をカットした或いは在庫不足の状態です。
本来、死に筋=売れていない商品をカットするので、在庫は減っても売上が落ちないはずです。
またFF(デイリー)~雑誌・たばこ等全アイテムの中で、週に3個以上売れているアイテムは何%あると思いますか?暇があったら調べてみてください。究極の目標は1/日以上のアイテム構成比を70%にすることです。
Posted by wonderland at 2011/06/04 Saturday 11:25:11
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Category: コンビニ
単品管理をやってみる
売上ばかり追いかけずに、まず「本当の単品管理」ができるようになる、すると後から利益&売上増がついてくるのです。いつも言うように結果として後からついてくると。この私の原理を信じて、「本当の単品管理」習得に励んでください。これからの2月が、年間で一番成果が上がり、習得しやすい時期ですから。
もう一度、「本当の単品管理」習得の手順を整理しておきます。
①単品管理の手法・原理原則を知る⇒ブログを単品管理で検索し、まとめる。
②理論を踏まえて、経験を積み重ねる。単に仮説⇒発注ではなく、毎回テーマを持って仮説を立て、検証する。この積み重ねが、仮説の元データ(引き出し)を増やし、仮説の範囲を拡げ、仮説の精度を上げるのです。自分自身の「仮説&発注&検証」経験の積み重ねですね。応用力も場数を踏むことでついてきますから安心を。
③精度を上げる。仮説での成功事例を蓄積し、ほぼ同じと思えるパターンでの確率を上げることです。全く同じ日はやってきませんが、似た様な日は何度か、やってきます。そこで80%の確率で当てるのです。このパターンを蓄積することで、利益&売上の増加という結果に結びつくのです。一過性ではなく、継続が力です。継続することで、その力もレベルアップしてきますね。また単品管理が楽しくなります。
なお「本当の単品管理」に終わりは永遠に来ないです。私自身もまだまだ学習継続中ですね、たぶん死ぬまで。
また世間では「気温」という概念を1つで表し、分析することが多いですが、私の理論では「気温」は1つの概念に留まりません。必ず2面性はあると考えます。これについては機会があれば説明したいと思います。
今日最高気温が25℃を超える店は、単品の売れ方(お客様の購買行動)に注目してください。そして発見したことは必ずメモし、POSデータと照らし合わせてください。
Posted by wonderland at 2011/06/03 Friday 09:06:51
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Category: 単品管理
本当の単品管理の効果
データに踊らされるのではなく、データをコントロールできる。つまり立場が全く逆になるのです。
ということで発注が繊細かつ大胆になります。
POSデータを見て、分析し、仮説を立てる。その仮説に基いて発注し、データを見る、この繰り返し。
しかし立場が逆になると、仮説に基いた発注、そしてPOSデータを検証する。つまりコントロールされたデータかどうかを検証するのです。仮に仮説とデータが異なれば、仮説を修正することでデータが正しい方向に導かれるのです。
少し分かりにくいですが、立場が変わるということは、単品管理の出発点が、どこになるか変わってくるということです。POSデータが先か、仮説が先かということで。
正しい品揃え(と正しい基本作業)が実現できていない状態で、POSデータを分析しても、違う方向に向かって努力し続けることになりかねないということです。出発点は同じでも、方向が違えば、到達点は大きく乖離することになります。せっかく努力しても、成果には結びつかない、或いは成果とは全く違う結果を迎える可能性があるということです。
今の不安定で、同じ傾向が続かない、無循環の世界では、大きな目(大局観)で方向性を定めた後は、その場その場で方向性が間違っていないかの確認と、正しい方向に向かい続けているかの確認が必要となります。方向性を確認しながら、現在起こっている傾向を掴みながら、100%を狙うのではなく、より確率の高く、損<利益を実現し続ける確実な手法が必要とされるのです。これが変化対応でもあります。
その出発点が商圏調査に基く品揃えであり、最初の発注です。つまりこれは第1回目の仮説であります。その後は仮説の検証と修正の繰り返しの作業ですね。先に説明したように、「本当の単品管理」が理解できれば、商圏調査(マーケティング)⇒仮説⇒発注⇒POSデータの検証⇒仮説⇒発注⇒POSデータの検証という流れになります。決して受身のPOSデータではなく、検証のためのPOSデータ、言い換えると仮説を検証する道具の1つとしてのPOSデータの位置づけになるのです。こうなるとPOSデータに振り回されることもなく、自由自在に扱い、客観的に分析もできるのですね。
今回、ツールを購入され、「本当の単品管理」を体験されている方の実績です。
「本当の単品管理」を始める前は、ロス金額(売価;平均)15千円/日が、実施後は12千円/日になっています。ロス金額減少分を月に換算すると、3千円×30日=90千円。90×70%(原価率)=63千円/月。1ヶ月で約63千円の粗利益高の増加ですね。なお売上は横ばい或いは若干増加です。
いつも説明しているように「本当の単品管理」を実践できれば、粗利益高の増加はあっても、売上高の減少は起きません。ということは粗利益高は必ず確保できるという話なのです。
ツール発売中です。
「コンビニ競争に勝ち、生き残るための経営手法(コンサルなし)」
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*メールでの質問およびサポートを行なっておりますので、ご安心してお申込ください。
Posted by wonderland at 2011/06/02 Thursday 09:52:59
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Category: 単品管理
気温と単品の売れ方を観る 2(重要)
前回の続きです。気温と売れ方の関連性を観て欲しい、そして実績を上げていただきたいとして3つの分類をあげました。「冷麺」、「アイスクリーム」、「ペットボトル飲料」です。
ここでさらに有益な情報を。気温を〇〇℃以上で分けて分析する。つまり25℃、28℃、30℃、35℃を超えると、どうなるかという点で分析して欲しいのです。この気温というのは最高気温を指します。
先の3分類を仮説に基き発注し、その結果のデータを分析し、「何で、こういう現象が起こるかという理由を発見していただきたいのです。これが分かるとこの夏は主力部門の利益を増やすこと間違いなしですね。
Posted by wonderland at 2011/06/01 Wednesday 10:10:08
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Category: 単品管理
気温と単品の売れ方を観る(重要)
今回はその中で重要な事実の1つをご紹介します。それが気温と単品の売れ方の関係です。
気温はマーケティングに大きな影響を及ぼす要素ですね。しかし、通常の流通の世界ではクローズアップされることは少ないのです。今日はブログを何度も、そしてたくさん読んでいただいている方へのお礼をこめて公表しますね。
特にこれからは時期は、「気温と冷麺」、「気温とアイスクリーム」、「気温とペットボトル飲料」。この3つのカテゴリーを単品で分析すると、非常に面白い発見ができると思います。この関係性が見えると私のいう「本当の単品管理」の発注が可能になりますね。
他の分類でも、いろいろ発見は出来ますが、先に述べた3つの分類をぜひ、徹底的にマスターしてください。
Posted by wonderland at 2011/05/31 Tuesday 09:13:21
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Category: 単品管理
基本作業の確認
このような流れですね。
品揃え①⇒発注⇒検品⇒陳列⇒前出し・陳列修正⇒発注(品揃え修正含む)⇒・・・・・の繰り返し
この赤字で示した基本作業が正確に、早く、正しい陳列位置に、正しい方法で出来ていることが基本です。
分類もばらばらで、魅力のない陳列では、いくらお客様に合った商品をしっかり品揃えしても、正当に評価されませんよね。売れたはずの商品が残ったり、何も買わずにお客様が帰ったりするということになります。
お客様は決して自店だけを利用している訳ではないのです。時には競合店の接客やクリンリネス、商品陳列等の良い部分をP&Aと一緒に見学しましょう。自店にはない良い点が必ず見つかると思いますので。良い点は即取り入れましょう。悪いと思う点は反面教師として心に刻んでおきましょう。
Posted by wonderland at 2011/05/30 Monday 11:31:33
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Category: 単品管理
客数予測の精度を上げる
客数予測⇒分類毎に買上率をかけ総販売予測数を出す⇒便別発注数に分ける⇔単品別発注です。なお最後に機会ロスをなくすための調整=上乗せをする。その数量は単品別の販売可能性(余力)に基いて配分します。
また単品の動向を基に発注数をし、その合計数を出す。その数値と客数予測から分類毎の販売数予測に落とし込んだ数値と比較して修正する。この方法もOKです。
どちらも客数予測、つまりお客様の動向を予測することがキーとなっているからです。
これらは単に画面でロスと品切れ時間を見て、発注数を決めることとは違います。客数予測をするということは、まずお客様の動向を仮説する、そして全体から単品に向かって落とし込むことを指します。確かに単品から発注数を決め、合計に至ることも曜日別のお客様の購買行動(単品データ)に基き発注をしていますが。
結果的に単品発注数合計⇔客数予測からの販売予測数のチエックがあれば大きなブレはないということです。つまり2つのロス(機会&廃棄ロス)が少なくなると。
単品管理の目的はお客様の購買行動に品揃えと発注数を合わせること、目標としては2つのロス(機会&廃棄ロス)を極小化すること、つまり売上増加&廃棄ロス減少=最大の利益を上げることですね。
この客数予測が外れると全ての発注に影響するということになります。だからこそ、客数予測の精度を上げることが重要となります。先ほども言いましたが、客数予測が正確になれば、そんなに売り逃しや廃棄が出ることはないのです。
実際今回ツールを購入され、初めて「客数予測」手法を実践された方の感想です。
「最初は何で客数予測なんかしないといけないのか理解できなかった」
「手間が増えて発注に余計時間がかかると思った」
「とにかく、発注画面と別の表(客数予測の表と分類毎の買上率の表)があり、混乱した」と。
しかし、1ヶ月を過ぎた頃から、
「客数予測が当たり前になった」
「しばらく継続したら、客数予測の作業は一瞬で終わる作業だと分かった」
「客数予測でまず全体の動きを予測しているから、単品の発注が楽になった」
「確かに単品の動向も重要であるが、FF(デイリー)はまず品揃えがしっかりしていたら、そんなに2つのロスは出ないと分かった」
「何となく全体(合計)と単品の相互関係が分かってきた」
というご意見をいただいております。
今までやっていない、或いは正しい手順でなかったことを実践する。これは必ず成果に繋がりますよね。実際、廃棄は減り、売上も若干伸びています。もちろん粗利益は増加です。
しかし、これは誰しも体験できること。私はビギナーズラックと言ってますが、最初の1ヶ月くらいは大いに成果があがります。また、この時期は投下した資金を回収していただくチャンスでもあるのです。
新しいツールを使うことは抵抗があります。でも利益を増やし競合に勝ちたいなら、自分の使っていないツールを導入すべきと思います。成果が上がりやすく、結果的に作業も効率化されると分かったツール=「単品管理の手法」ならば。
ただし、客数予測でも年間の動向を掴んでいないとうまくいきません。今は上昇期か下降期か。ここを掴んでいたら、客数予測自体を予測し、その後は数値を落とし込むだけでうまく良くのです。
今回のポイントは「客数予測をしましょう」「客数予測の精度を上げましょう」「1年の中でこの時期の動向を掴みましょう」、この3点です。「客数予測の手法」は私の「おまじない」に続く成果の上がる手法ですからお薦めです。
Posted by wonderland at 2011/05/29 Sunday 12:57:40
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Category: 単品管理
仕入れに見合う売上の実現
しかし、みなさんご存知のように店と本部とでは立場が違います。
仕入れた商品を売る。本部にとっては仕入れさえ発生すれば、商品が売れたかどうかはあまり関係ありません。ロイヤリティは値入(仕入)に対してチャージするので。(売上がないとオープンアカウントの入金がなくなり困るという現実はありますが)
それに対して店は仕入れた商品を出来る限り、仕入れた時の売価で売った方が良いですよね。つまり値入=粗利益と。店の努力はいかに仕入れた商品をそのまま売り切るかです。
下の表は簡単なシミュレーションです。本部の補助等細かく店毎に対応が異なる部分は省いてありますが。
1ヶ月を30日として計算(単位;千円) |
|||
売上 | 12,000 | 12,000 | 400/日 |
値入高 | 3,600 | 3,600 | 値入率30% |
ロイヤリティ | 1,800 | 1,800 | ロイヤリティ50% |
水道光熱費店負担 | 70 | 70 | 350/月の店20%負担 |
返還金 | 1,730 | 1,730 | |
廃棄ロス原価 | 252 | 12/日の原価率70% | |
値下減耗 | 60 | 売上の0.5% | |
棚卸減耗 | 12 | 売上の0.1% | |
(実質)返還金 | 1,730 | 1,406 |
仕入れた商品をそのまま販売できれば左のように返還金=(実質)返還金です。しかしこんなことはないですね。ですができるだけ左のようになるよう目指します。「仕入れに見合う売上」の実現です。
1つの例ですが、仕入れに見合う売上を実現するためには、廃棄ロス・値下げ・棚減りを減らすこと。
みんな知っている当たり前のことです。つまり店の商品経営管理レベルで粗利益高が違ってくるのです。はっきり言って本部のチャージ(ロイヤリティ)は店の管理レベルは関係ないのです。
店の自己責任という契約の基で、せっかく高いチャージ(ロイヤリティ)を払うなら、効率よく、1円でも多くの手取りを実現しましょう。
このブログで説明している商品経営とは、仕入れ・在庫・売上・減耗(廃棄・値下げ・棚減り)、そして販売管理費の中での人件費・水道光熱費の各項目がステップを踏みながら、かつ連動して、オーナーさんの収入を実現しているのです。
慣れるまでは1つの項目のみ徹底的に実践します、出来るならば先の表の「値入高」の段階から着手してみると良いですね。そして各項目毎に実践する、この積み重ねと繰り返しで1円ずつでも手取りが増えてきます。そしてその積み重ねの効果は漸増します。
またどこかの段階で利益増⇒売上増にブレークスルーします。もちろん利益増のままで。
「お客様の立場に立った」商品経営、最初は内に向けた利益増加政策ですが、これを継続できたなら、(外から)売上増加がやってくるのです。
表現は難しいですが、安売りするのではなく、内に向けた「当たり前の商品経営」の継続により、結果として売上が上がってくると。内に向けていたことが外から評価を受ける段階が来るんだと。内に向けた政策だったのが、実は外に向けた政策であったと。それがお客様に支持されること、つまり客数増加であり、買上点数増加という目に見える数値の変化に現れて来るのですね。
とっても不思議な世界です。私はいつも言っています。「神様はいつもみんなを見ている」「日々誠実な行ないを継続している人に対していつか必ずご褒美をくださる」と。
これは体験した人でないと理解しずらいと思います。しかし、この春、私の周りには、このご褒美をいただいた人が多数存在していることも事実です。私の目で確認し、この事実をさらに確信しています。
*当たり前とは、「お客様の立場に立った」、「原理原則や基本に基いた」、「誠実な」、「自然の法則に従った」というような多数の意味があります。ブログの中の、私の特殊な言葉・言い回しを語彙集として列挙すれば理解が深まると思います。
Posted by wonderland at 2011/05/28 Saturday 10:36:07
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Category: コンビニ
お客様の立場に立つ(自然編)
画面のデータばかり見ていても、本当の単品管理は出来ないと思います。エアコンの効いた店内から出る、そして今、お客様の生活している環境そのものを体感することなんです。それが本当の単品管理会得方法の1つです。
発注には外部データである天気予報も重要です、しかし、店を取り巻く環境を自分の目で見て、さらに体感することも重要なことです。都会ではあまりできないことですが、単品管理にとっては「観天望気」も重要な要素、技術なんですね。いつも「自然の法則に従う」と私は言ってますが、人間も自然界の生物の一部です。やはり自然を知り、仲間にならないと本当の単品管理が出来ないと思います。
本当の単品管理とは、自然に親しみ、自然の恩恵を感じ、自然に学ぶ機会の多い私独自の理論かもしれませんが、お客様の立場に立てることは間違いありません。そこから、〇〇や△△は単品の売れ方と相関関係があるという理論も導き出されましたので。
Posted by wonderland at 2011/05/27 Friday 08:45:43
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Category: 単品管理
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