この世の中で、基本と応用という言葉を聴き、また実際に活用しますね。この基本と応用のバランスというか比率は80:20と私は思っています。ここでも2:8の原則です。8割が基本で、残りの2割が応用であると考え実践しています。
しかしバブル以降とですかね、応用の方が重んじられるというか、応用ばかりを求める人が増えてきたのは。要するに応用と云うのは「テクニック」ですね。基本を知らずにテクニックだけで乗り切っていくと。
右上がりの時代は何をしていても、活動させすれば結果がプラスになることが多かったですが、今の不確実性というか、先の見通せない、同じことが二度とやってこない、過去の成功事例が通用しない時代、所謂厳しい時代には、しっかりと基本ができて、その時々に正しい判断ができることが必要です。
基本ができているからこそ、現実を正しく捉えることができ、そこからあるべき方向性や道筋が見えてくるのです。いくらテニックを駆使しても、全く向かう方向が違っていたら、無というかマイナスですよね。要するに悪と。
基本を習得するには、時間と忍耐が必要です、さらに正しく聴く「素直な心」です。せっかく教わっても自分なりの間違った解釈としては何にもならないのですね。教わった通りに聴いて、その通り実践する。そして継続することで基本ができてくるのです。基本を継続する中で、必ず基本通りにできない事象が発生します。実はその時に応用編を学んでいるのです。基本を継続し続けないと「基本を応用する機会」がやってこないのですね。
基本をずっと基本通りできる人、或いは環境はないはずです。この地球上というか、生命体が存在する以上何らかの変化や変動がおこっているはずです。自分を取り巻く環境の変化がないと思っていても、自分自身の中で「今日はやる気がでない」「体が重い」「何か憂鬱」または「今日は何か楽しい」「どんどん片付けよう」という様々は変化が起きているはずです。その中で同じことを同じように繰り返す、基本の徹底と継続ができることは素晴らしいことです。
基本を継続しながら、実践だけでなく、人間性も磨かれているのです。そして人間の幅や器も大きくなっていきますね。基本を実践しながら、同じ結果を出すために、努力する、このレベルや手法もどんどん進化しているはずです。
基本といいながら継続することで「基本&応用」ができているのです。「どんな状況下においても基本を実践できる」、これができてこそ、基本をマスターしたことになるんです。
だから小手先のテクニック、つまり応用編だけを欲しい人は、例えテクニックを手に入れても使いこなせません。その応用(基本に基づく応用、基本の発展系の応用)の真の力を発揮させることができないのです。あくまで基本が8割、それもある程度の応用もできた基本です。そしてその基本をベースに違うシーンや環境で活かすことが応用です。この基本を私は手順(フレームワーク)と云ってます。
基本ができないのに応用はありません。だから私の指導は厳しく退屈なんです。「当たり前のことを当たり前にする」、これができることがまずスタートですから。自分の良さを活かすのは、基本ができてからです。基本はあくまで普遍です。基本ができてから初めて自分の色を出す、特長をつけることも可能になるのです。
このブログを読まれている方々はよくご存じであり、またかと思われるでしょうが、今、この閑散期、体も心も休めて、今一度、基本を見直し、基本の徹底と継続を実践しましょう。基本を実践する中で自分の心が落ち着き、研ぎ澄まされてくるでしょう。
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