今回発売したツールの効果について若干説明します。
コンサルティングしている店舗で先行実験&検証を行なっております。その経過は以下の通りです。
1.効果の表れやすい店
①素直に聞いて、正しく理解し、正しい手順で実践し続けている店
②来店客数の多い店
③管理レベルの低い店
2.効果の表れにくい店
①思い込みが強く、理論を素直に理解しない店
②正しい手順を継続できない店(元々の自分の思いや癖の状態にすぐ戻る店)
③管理レベルが高いが客数が少ない店
3.費用対効果
①早い店は投資額を1ヶ月で回収
②その他は概ね3~6ヶ月で回収
③2-③は1年弱で回収(効果が出るまで時間がかかる)
結論
今回のツールは粗利益額増加を中心に各利益増加策も取り入れています。
そのため、早い段階で投資額を回収し、その後は利益を増やしております。
コンビニの季節は3月から始まっており、早い段階での着手が大きな効果と今後の生き残りに直結すると思い、自信をもってお薦めしております。
減耗を減らす。チェーンにより処理方法や名称は異なりますが、いろゆる減耗です。
商品が店に納品された後、何らかの原因で納品された時の売価で販売されないことを指します。
棚卸減耗-商品がなくなること、万引きと内引き(あまり言いたくない事実)の可能性があります。
値下減耗-値下販売(処理)することで粗利益高が減少します。商品の価値がゼロになった時も含まれます。
減耗(?)-現金過不足です。対策として現金を合わせる回数を増やす。(シフトが変わる毎)⇒責任感を持たせることと誰の時に過不足が多いか明確にする=過不足は同じ人が出していることが多いです。(間違った作業・故意?があるから)
減耗は上記3つが大きいと思います。減らすには、物がなくならない環境を作ることが重要です。
現金過不足以外の減耗を減らすには、
①店の管理レベルを上げるー緊張感のある売場の実現。とくかく、お客様への気配りと声かけをする。
不審な動きをされる方には「いらっしゃいませ」「何かお探しですか?」と。
ピークタイムでの混雑時にはシフトを厚くし、1人が店内を入口から逆方向へ巡回し、声かけと前出しをする。
②商品を取らない・取らせない環境を作る-従業員にはデータで納品と販売が毎日分かっていることを伝え
る。 特に同じ商品がなくなる場合は、従業員に細かな説明(いつ何個入って、POSの売上ゼロだが商品の
在庫がない、そして お客様に注意してください」と⇒内引きを減らす効果が大きい。
③在庫は店頭のみとし、倉庫の在庫はできるだけ持たないー在庫も箱から出して数が分かるようにしておく。
③従業員の行動を管理する。疑うわけではないが正しい作業や処理をさせる。
また店への出入は防犯カメラで移る位置で、あえて映していることを知らせる。またオーナー不在時の作業
状態も時には画像で確認し、従業員に伝える。「〇〇さん、昨夜は△△してくれてたね、ありがとう」と⇒自分
の行動が監視されてると分かります。
店内での購入は、必ず違う人にレジをうってもらい、レシートを貼付する(ちゃんと買ったものという証)
④廃棄ロスは従業員には渡さない。時間の経過と共に、店頭にある商品と廃棄ロスが区別がなくなります。
消費期限内でも廃棄処理してしまう可能性あり。
その他いろいろ、考えられますが、言えることは環境が悪いと「良い人間」も悪い心が起きてしまう可能性があるということです。結論は、その「悪い心を起させる環境を作った人」に責任があるのです。
その他、粗利益増加策は後日に。
今回から粗利益を増やす政策です。
商品を仕入れ、そのまま販売すれば、値入高=粗利益高です。これを実現する手法が大事になります。
☆ 廃棄ロスのコントロール
廃棄はゼロには出来ません。仮に毎日廃棄ゼロを実現したら「縮小均衡」が起こり
しばらくしたら、客数の減少⇒売上減少⇒閉店に繋がります。
「適正なロスは必要です」。
このロスというのは、売れればチャンスロス減、残れば廃棄ロス増という二面性が現れます。
そこで廃棄ロスのコントロールです。
①ロスを出す分類を決める⇒デイリー商品特にFF・パン・惣菜のみと
②ロスを出す商品は、売れ筋・定番に限る。その他はピーク時間で売り切りOKとし、ロスは出さない。
③ロスを出す月・週・曜日・時間を決める⇒3~8月までは12%のロス設定(ロス金額/デイリー商品売上)
平均で10%、1~2月は8%等。その他立地=お客さまの購買行動に合わせて、ピークタイム(強い週・
曜日・時間帯)でロスが出るよう発注コントロールします。(以上売価換算の割合です)
漠然と発注してロスを出すのではなく、ピーク時に品揃え・在庫量とも充実した売場を実現し、それ以外は
絞り込みます。こうした店の特性(お客さまの購買行動)に合わせた発注でロスコントロールができます。
それができれば、値入高により近い粗利益高を確保できます。
*在庫を持っていたら(デイリー商品をたくさん並べていたら)商品が売れて売上が伸びるというのは
思い込みです。ここでも2:8の原則です。
売れる時に徹底的に売る、それ以外は逃げる(在庫を持たない)。
つまり、自店のメインターゲットとその行動をつかめないと(お客様の立場に立つことができないと)
こんなメリハリをつけた発注ができないのです。
値入増加策 3です。
品揃えに幅があり、同等商品が2アイテム以上陳列する場合は、定番・売れ筋アイテム以外に
もう1アイテムは、高値入商品或いは、単価の高い商品(値入率は通常でいい)を導入します。
この商品は売れ筋に限りませんが、売れた場合には高粗利益高を実現します。
値入率が高い、高単価(値入率が通常)商品は、どちらも粗利益高が大きくなります。
カテゴリー名であげると、パン、缶コーヒーや、珍味、ペットボトルの飲料、洗剤や乾電池等の生活雑貨があげられます。意識的に導入し、比較陳列することで、売れる可能性が増えてきます。
効果が小さいようですが、1品ずつしか売れないコンビニで粗利益を上げる重要な政策の1つです。
次回は本当の意味の粗利益増加策の話です。
今回も(粗利益増加の中の)値入高増加策について述べます。
チェーン毎に方法は異なるとは思いますが、新商品に初回導入条件がついた商品が多いと思います。
特に今から4月上旬にかけては新商品の発売が続きますから即実践です。
例えば、初回のみ売価の50%の値入という好条件の商品が出ます。この初回条件を精一杯活用します。
その方法は、「これは売れる」と思う、条件付商品を3~5ロット(もっと多くても可)発注します。
①カテゴリーの売場の最上段の棚1枚を使い、大量陳列、雛壇飾りし、さらに手書きPOPをつけて売ります。
②入口或いは中央エンドが空いていたら、というかエンドの最上段を一時的に空けて、そこにも大量陳列しま
す。つまり元売場とエンドの2ヶ所陳列をする訳です。
③注意点として売れたからといって決して追加発注はしない。売り逃げです。在庫が減るに合わせて陳列も縮
小し、まずエンドの陳列をなくし、次いで元売場も縮小していきます。とにかく1回入れて売り切る、また1回入
れて売り切る、この繰返しです。
④またなじみのお客さまがいたら必ず声かけをします。「並べながらでも新しい〇〇が入ったんです」と。
「利益を増やすことが生き残りの鍵」だと言い続けています。
今一度、粗利益増加策について説明したいと思います。
この段階で使っている粗利(益)という言葉は売上総利益のことです。
営業利益や経常利益と同等の利益です。
従って、粗利益増加策という言葉の中には、詳しくいうと「値入増加策」も含まれます。
値入を増やして&値入のマイナス要因(ロスや棚減・減耗)を減らすことが
結果的に粗利益を増やすことになります。
1では、値入高の増加策について話します。
以前、粗利(益)ミックスという言葉を使ったと思います。今回のように厳格に言えば、値入ミックスです。
値入率の高い分類や商品の仕入れ・売上を伸ばして利益額を増やすという政策です。
コンビニでいえば、FF(デイリー商品)の売上・仕入れを増やすことです。
当たり前と思ってる方が多いですが、まだFF部門の売上を伸ばせる店は全体の3分の2以上あります。
ロスが出ているから、これ以上、売上が伸びないというのは錯覚、思い込みの世界です。
たぶん平均すると、まだ20%は伸ばせるのではないかと思われます。(店の環境が今と同じとしたら今後半年以内で)
そんな当たり前のことと思うことが今回のポイントです。
値入率の高いFFの売上を伸ばす、できればロスは増やさずに。
すると値入額の増加⇒値入率アップ⇒粗利益額増加の流れに。
さらにFFの売上の上伸に伴い飲料を始めとする他の分類もわずかながら伸びてきます。
大きな災害が起こった中、被爆した方も出てきました。
その中で原発の緊急の対処にあたっている人には感動します。
爆発や放射能で命を落とす可能性がある中で、ひたむきに作業をする。
緊急の事態の時こそ、その人の真価が問われることを見せています。
自分が犠牲というより、「何とかしなきゃ」という気持ちが優先して結果的に自分を捨てる、
自己本位から他人本位というか社会本位、自然本位になれると。
ちょっと、理屈っぽくなりましたが、コンビにを含む商売も
『お客さまに向かう真摯な心と行動」、その結果が利益や売上になると、ふと思いました。
緊急時には、「みんなが生きる為に、目の前の、今自分ができることをやる」、これだけではないかと思います。
次回からまた、「生き残るためのコンビニ経営」を再開します。 「粗利益を増やす方法 1」から開始です。
被災された方に心からお見舞い申し上げます。
日本全国で続く自然災害、神戸・新潟・利尻・宮城等の地震、そして北海道や九州での火山噴火等、言葉になりません。
そして今回起きた東北や東関東地方の地震や津波、そして火災や原発事故。
これらは各人の生き方を問われていると思います。
私自身の在り方も考えております、とにかく広域で、複合した災害に対して。
コンビニはライフラインに一番近い存在です。
先のことは考えずに「今、ベストを尽くす」ことが大切だと思います。
自身が被災者である方も営業を出来る範囲で続けざるをえないと思います。
また商品の供給が滞り、入荷してもすぐに売り切れる等、対応が困難かと思います。
お客様も必死、経営者も必死、みんな生きることに精一杯です。
しかし、こんな時こそ、「おかげさま」「ありがとう」「お互いさま」の心を大事にしたいと思います。
こんな切羽詰った時こそ、「癒し」や「安らぎ」や「安心」そして「元気」をもらえる店になりたいです。
従業員はほとんど定型で働いていただいていると思います。
そこで今回は作業の平準化ができているか確認します。
立地によって異なりますが、売上の最高と最低の日は2倍近くの開きがあるかと思います。
売上に合わせてシフトを組む訳にはいきませんので、作業の平準化が必要となるわけです。
従業員はピークの日や時間だけ働くわけではありません。毎日定型で働いていると思いますので、
忙しい、暇というムラに対応するために、作業の平準化が必要なのです。
具体的には、クリンリネス等はあまり変わりませんが、売上の変動に伴う検品や納品、陳列作業が
大きく変化します。
そこで土・日に売上のピークを迎える店でしたら、水曜日は菓子・雑貨の納品を多くし、木曜日は食品、金曜日はアルコールと追加分の発注等、毎日納品量が同等になるように発注します。そしてピークの土日は販売に専念します。
特に土・日のみのアルバイト、作業にはあまり慣れてなくレジ専門の採用も可能になります。