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利益を出して競争に勝ちコンビニ経営で生き残る秘訣

コンビニFCチェーン加盟店様向けブログです。継続して利益を出すことで生き残り、結果としてコンビニ競争に勝つ手法を説いています。コンビニのシステムや本部及び加盟店様、メーカー・物流の現状を熟知した上で利益を出す手順説いております。その原点は独自の「商いの理論」です。その理論をFCチェーン加盟店様のコンビニ経営に落とし込み「生き残りのための秘訣」を提供しております。

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面白い話 4

コンビニの損益分岐点売上は?いつも多い質問ですが、環境や立地により全く異なります。
特に大きいのが家賃です。固定費のほとんどを決めてしまう項目です。もちろんCタイプ(雇われオーナー)では関係ありませんが。
次いで時給です。都市部ほど時給が高くなり人件費も高騰します。いくら留学中の〇〇人を使っていてもですね。

そこで私の理論の1つをご紹介します。実際いくらの売上があればコンビニ経営が出来るかという早見表を。それが家賃1ヶ月分=日販金額です。非常に大雑把ですが、1ヶ月400千円の家賃であれば400千円の日販があれば成り立つと。家賃500千円の店も同じ金額の売上が必要か?そうです。必要と思ってくださいね。

売上500千円×30.5日=15,250千円
売上構成比を非たばこ 80%とすると、15,250×80%×30%=3,660千円
 
         たばこ   20%とすると、15,250×20%×10%=  305千円
値入額計                                     3,965千円
   

ロイアヤリティ 50%として 1,982.5千円が手取り額として

人件費              1,000千円
水道光熱費              70千円
消耗品費          100千円
廃棄ロス(原価)      320千円
手取り?         493千円ですか?
この中から返済を行う等もありますのでまず妥当な金額かと。

なお売上が1,500千円になるとこの話は違うのでは?と思いの方、一度シミュレーションしてください。
ただし売上が1,500千円/日になると夜間は最低でも3人体制、それ以外は最低3~5人必要です。何故なら、日販が1,500千円ということは3~4日で売場の在庫がが1回転するということで、その発注や検品、品出しの大変さといったら、人が4人いても足りないくらいですね。特にピーク時のレジと品出し、人がどれだけいても足りないと思いますね。結果として人件費が2,000千円を超えますので。

私の理論では最低500千円/日がないと、コンビニ経営の継続は難しいかという結論に至ります。だからこそ「本当の単品管理」を実施してください。ブログを読んで知識を得るだけではなく、「本当の単品管理」実践を早急にお願いします。
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足し算の商い

以前紹介した「足し算の商い」は、1品1品の粗利益を積み重ねて大きな利益にするという話でした。
その他にも、「足し算の商い」に当てはまるのは、毎日1つずつお客様に奉仕をし、信頼を獲得し続けて、いつも日にか客数となって帰って来る。さらに店になくてはならない人という経営資本、これも1人1人が育って大きな力となり、店の売上・利益の拡大に貢献してくれます。
1つ1つ積み重ねていって、いつの日か大きな成果として帰ってくるという「足し算の商い」という1つの事象もいろいろな角度で見るといろんな見方がありますね。

また決して1つの側面だけを持つものは世の中には存在しないと思います。常に多角的に、いつもと違う角度で、時間をかけてゆっくりと、観察の字の観るですね。この観るを続けることでお客様・コンビニ経営・単品管理等の理解度が高まるのです。コンピューターの世界の「0「と「1」、最低でも2個ありますね。でも他の世界では最低3個以上の見方を心掛けると良い結果が出ると思います。見方が増えれば増えるほど、いろいろなお客様の立場に立てる、また経営者として環境の変化にも対応できるという嬉しい結果も待ってます。

冬型の気圧配置

10月に入り、いよいよ冬型の気圧配置となってきましたね。日本海側では時雨、太平洋側では晴天という全く正反対の天候になります。天候は雨と晴れですが、気温はどこも低くなります。いわゆる寒気が入り込みやすくなるためですね。

何故こんな話をしているかというと、長期予報や1ヶ月予報、そして例年の動向を把握した上で、単品管理を行うということです。日本は縦に長く、四季もはっきりしている、しかしその動きや変化は各地でバラバラです。だからこそ単品管理の出番なんですね。チェーン本部で一律の指示を出すわけにはいかない、各店毎の力が重要になるんです。本部は各店のデータを吸い上げ、分析するだけです。つまり各店の日々の単品管理の結果を後追いするのです。主役はあくまでお客様の目の前にいるのは各店ですね。

気温が低下、特に朝晩冷え込む、また空気が乾燥する。寒さが体に堪える毎日が始まったのです。今売れているのはパンやパスタ、幕の内弁当のようなあっさり系食品、そして伸びてきたのが温か商材。ホットドリンクや中華まん、おでんですね。もう一段寒さが厳しくなるとまた売れ筋が変わります。日々単品の動きと品揃えをチェックしてください。単品の発注数の増減の前に、品揃えが現状にあっているかまず確認しておいてください。知らず知らずの内に売れ筋が変化してますから。売れ筋、死に筋を見極めて、その原因を追究し、品揃えを変更してくださいね。

変化が起きると分かっている人が単品管理で勝てるのです。後追いではなく、先取りです。何か変化が起きると予測して、その変化を早期に発見し、対応するですね。先取り&予測の経験と継続でも単品管理に差が出てきます。つまり粗利益⇒営業利益⇒自分の手取りの増減を自分が握っているということですね。

上(半)期終了

今日で上半期終了です。いよいよ明日からは下半期ですね。目標に対して、結果はどうでしたか?
いろいろ仕掛けたチェーンはあったみたいですが全店的には今一歩だったようで。

オーナーさんのメインの仕事は自店の目標を立て、進捗度を見ながら上手く経営資本を活用しながら上方修正する、この継続ですね。一般的に、目標は具体的で、詳細であれば良いのですが、私の理論では、実はアバウトで良いんです。大体の数字を捉えていれば良しと。その押さえるべき数字とは損益分岐点と資金繰り分岐点です。会社が儲かるかどうか、そしてお金が回るかどうか、この2つさえクリアできれば何とかなります。あとは何とか回るように持っていく実践力が必要なんです、応用力とも言いますか、絵に描いた餅ではなく、自分が立てた目標を達成する力です。

自分より真実や物事を知っている人の知恵を借りて、上手な商品経営をする、これが基本です。人間は死ぬまで?死んでも永遠に完璧にはなれず、ずっと成長し続けます。だから今はより知恵のある人の力を借りる訳です。目標はあくまで自分の立場で立てた物、相手はお客様や世間や環境の変化です。まあ50%超えるレベルの目標ができたらGOですね。あとは実践しながら修正を加えて、1円でも利益が上がる手法をとると。

おかげさまで、ブログの読者様も、真剣に毎日アクセスしていただいております。疑問があれば検索して参考にする。その積み重ねが大事だと思います。理論を基本通り実践できたら、たぶん半年後にはびっくりするような成果が生まれるからです。ぜひ、自分を信じて毎日誠実な行動を続けましょう。

客数を増やす

売上を伸ばしたい、そのために何とか客数を増やしたいと思いますね。
しかし新規コンビニの出店が続き、1店舗当たりの商圏人口はますます減少しています。また今来店されていない子供や年配者の来店を希望しても、なかなか上手くいくものではありません。

そこで来店頻度のアップを目指します。来店頻度のアップとは、週に1回来店されていたお客様に週2回来店、或いは1日1回来店であったお客様に1日2回の来店、つまりどちらも100%アップになりますね。これは極端な例としても、何割かのお客様に来店頻度を上げていただくことが客数の増加につながります。

具体的には、FF(デイリー)商品の強化です。欲しいものが品揃えされている、また売れ筋の品切れがないことが条件です。即時消費性、非常温性の商品がコンビニの基幹アイテムです。この分類をしっかり押さえることです。はっきり言ってコンビニを冷蔵庫代わりに使っていただこうという作戦です。

こういう話をするといつもと同じ、同じカテゴリーで、同じ手法⇒売れ筋の品揃えと品切れ防止。他にないのかと云われそうですが、ないんです。いつも同じところに行きつくのです。これが部分が全体であり、全体が部分を表すということなんです。

FF(デイリー)商品の強化=客数増
FF(デイリー)商品の強化と本当の単品管理=粗利益増
と1つ1つの項目を確実に実施することが結局客数を増やしたり、店の利益を増やしたり、結果として競争に勝ち残るということにつながるのです。いつも同じようで面白くない話かもしれませんが、全部つながっている、つまり統合されているということなんです。だからこそ、1つ1つの理論を学び、実践し、自分の血肉として、商いに活かして欲しいのです。近道はなし、1歩1歩確実に前に進むことが大きな成果を生む秘訣です。

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棚卸ロス

貴店の棚卸ロスの金額はいくらですか?3ヶ月に一度の棚卸で出る金額です。
売上450千円/日として、3ヶ月での売上は450×91=40,950千円ですね。

それぞれ棚卸ロス率をかけてみます。
売上(91日)    棚卸ロス率 金額(千円)
40,950 0.1% 40.95
40,950 0.2% 81.90
40,950 0.5% 204.75
40,950 1.0% 409.50

まさか棚卸率1.0%⇒409.5千円の棚卸ロスはないでしょうね。もし現実にあったとしたら年間では409.5×4=1,638千円、つまり売場の商品の3分の1が1年間でなくなったということになります(在庫金額と5,500千円とすると)。

この棚卸ロスはオーナーさんの手取りに直結します。仮に0.1%としても年間に163.8千円もの手取りが減少する訳です。こんな馬鹿な話はありますか?店を1年間経営していて、何もしないのに手取りが減るなんて。

でも実際の現場では起こるのです。あまり言いたくはないですが、ある特定の立地では多いです。そして立地の次に多いのがオーナーさんの管理レベルの低い店です。いつもいうようにお客様に対して、従業員が、オーナー自らが常に緊張感を持っている店は棚卸ロスが少ない傾向にあります。逆に従業員任せ、オーナーは売上とシフト管理のみという場合には棚卸ロスの金額は大きくなる傾向がありますね。

棚卸ロスは内・外の両面があります。これを減らすには3ヶ月に1度の対策では間に合いません。日々対策を打った結果が3ヶ月の成績として現れます。「結果として良くなる」ですね。オーナー自ら商品、そして在庫、仕入れと売上の数値に関心を持ち、チェックすることが需要です。

毎日、毎回チェックする訳にはいかないので、1週間に1回と決めて抜き打ちで、データをチェック、防犯カメラの映像をチェックすることです。チェックの対象は内・外です。そしてチェックしたことを内に対して公表することです。オーナーが日々、お客様とみなさんの行動をチェック、管理しているということをPRしてください。
決して疑うとか、悪い行動を非難するのではなく、日々しっかり関心を持って見守っていると。そして良い行動をとっている人は褒めてあげるという具合で。

今持っている資産を活かす、人も商品も、そしてお客様も。様々な角度でこれを実現しましょう。

これから加盟、出店する方へ

このブログはコンビニFCチェーンに加盟した後、競争に勝ち、生き残るための手法を説いています。
しかし実際には、今からコンビニを始めようという読者も存在し、質問を受けております。

私はコンサルをしておりますので、「開業から経営、申告手続き」までご相談承ります。加盟契約前に、ぜひ今一度、ご相談をしていただくようお願いいたします。決してコンビニ経営を否定するわけではありません。ただ、真実というか表と裏を知った上で、財務力も備わっており、本部紹介の立地も良ければ、コンビニ経営は十分可能ですから。

ただ流れで、人がやっているから、自分も一国一城の主になりたい、この不安な会社員の今より手取りを増やしたい等、人それぞれ夢や希望はあります。しかし今一度ご相談ください。もし加盟するとなれば大金を注ぎ込むというか、人生をかける気持ちがないといけないからです。決して楽な仕事はない、楽な商売もない、特にコンビニは立地産業ですから、一度開店したなら、如何なる理由があろうとも、その場所を移動することはできないのです。

立地選定

このブログは商品経営、そして単品管理中心です。しかし私は立地選定も十分にできます。実際に候補地の調査や物件確認もしましたので、商品経営や財務だけでなく、開発手順も理解しています。また商圏調査や立地選定もしています。もちろん基本となる客観的データや自身の持つオリジナルの調査データを用いてです。今は流通業中心ですが、飲食の立地選定もしています。日本だけではなく、飲食流通の手本となったアメリカも何度か訪れ調査や研究もしています。アメリカのやり方が日本でそのまま通用するかは考え方次第です。両者には国土面積や土地価格の違いがあり、そのままでいけると思いません。基本的な考え方は合ってると思いますので、日本流にアレンジ、カスタマイズすれば通用します。

現在の街を見ると、立地だけでなく、道路や土地に対しての建て方が根本的に間違っている店を結構見かけますね。そのほとんどがやはり1年以内に閉店しています。これは飲食流通業の基本が分からない発注者と「お客様の立場に立つことのない」施工主が招く不幸ですね。

もし今後コンビニチェーンに加盟して本部から店を勧められた時にぜひご相談ください。調査は最低1週間かけて行います。もちろん実費が必要ですが。でも開店してからの損失を考えると開店前の客観的調査と判定は最小限の必要経費だと私は思います。なお調査と判断結果はチェーン本部には内緒です(笑)。

同じ値入れでも

麺類も雑貨も値入れは35%で同じ、しかも麺類はロスが出る。
それならば雑貨の方が利益が多い?確かに雑貨でロスが無ければ、そう言えるかも。

しかし回転率が圧倒的に違うので、麺類の粗利益高は大きくなります。コントロールされたロスならば、結果的に利益は麺類≧雑貨ですね。
雑貨500円が月に2個販売⇒500×2×35%=350円/月
麺類300円が1日4個販売、月に120個販売、ロス率10%とすると12個のロス
従って、粗利益高は(120×300×35%)-(12×300×65%)=10,260円/月です。
また実は雑貨も季節商品を中心に若干の売れ残りも発生しますね。

物事は何でも一部だけで判断してはいけない。多角的に総合的にみないといけない例の一つでした。

生きている売場

店へ入ると明るく元気な「いらっしゃいませ」の声。そして商品全てがもきちんと隙間なく陳列されている。新商品も多くのフェイスをとって雛壇陳列され、商品そのものもPOPも自身の魅力を訴求している。店内も隅々まで綺麗に清掃され、商品自体にも埃がない。もちろん床も輝き、天井の光を反射している。看板の色褪せや蛍光灯の照度ダウンもなし。さらに従業員もテキパキ動き、接客や前出し、清掃、商品補充等スピーディにこなす。繁盛しているコンビニ、そんな店の状態が目に浮かびますね。

これはオーナーさんの意識が高く、経営資本と云われる「人・物・金・情報」が全てうまく繋がって好循環している結果ですね。こんな店はどんどんお客様が増え、皆さんが熱望している売上増も実現できますね。

何が言いたいかというと、未だに「売上上がります」「利益上がります」と調子の良い話をしている方々がいらっしゃいますが、そんなことはないでしょう。また、ほんの一部の店は売上が大きくて今、繁盛してますが、それも時間の問題、ほどなく競合店ができて、売上は落ちてしまうでしょうね。

売上を上げるのは至難の技、知恵と体力と努力があってこそ、実現可能なんです。場所を紹介され店を開店する、つまり立地はある意味、運でもありますが、開店以降は自分の努力次第です。その努力も正しい方向で、成果の出る努力でないといけないのです。ただ頑張るでは今の時代に成果は見込めません。

正しい方向というのは、利益や売上の仕組みを知り、それらを増やす手段をいくつも行う、それも手抜きせずに継続することです。その1つが「売れ筋の品切れ」を減らすです。品切れがないということは売上が上がるということです。それに伴い利益も上がると。さらにいつも売れ筋が並んでいることでお客様は継続して我が店を利用します。店に対しての信頼が生まれるということですね。これがストアロイヤリティです。
信頼のおける店は、近くの信頼できない店を飛ばしてでも行きます、また時間がなくどうしても商品を手に入れたい時も最優先します。さらに家族や友達、会社や学校関係の人にも「あの〇〇店、いつも欲しいものあるし、感じが良いよ」と宣伝してくれますね。

コンビニ業は大変です。年中無休24時間営業、従業員も集まりにくいし、思うように動いてくれない。経営課題はたくさんありますが、優先順位をつけて、まず基本を押さえて、それから1つずつ課題をつぶしていくしかないでしょう。焦ってもダメ、私の商いの理論ではこう話しています。「今努力していることを続けて、3ヶ月後、半年後にやっと成果が出るかどうかです、日々諦めずに誠実に継続すること」「ただし神様はしっかり見ているので、正しい努力をした人を見捨てない、必ずご褒美をくださる」と。

明日を信じて、「生きている売場、活気のある店」を創りましょう。正しい努力のその先には必ず光が差し込みます。

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