コンビニ競争に勝ち残るための私の狙いは
「基本の徹底」をベースに、単品管理のマスター(深耕)による店力アップです。
基本の徹底では店力が一定ですが、単品管理のレベルアップ分、店力が上がるというわけです。
言い換えると、「お客様のニーズに対応できた分」、結果として売上と利益が上がる構図です。
これを得たら必ず競合に勝てる店になれると確信します。
コンビニは年中無休24時間営業が当たり前です。
しかも、仕事を辞めるまで継続します。
ということは、開店から一時期、頑張る、或いは競合店ができた時、頑張る。
それくらいは良いですが、ずっと永遠に緊張状態で長時間勤務をすることは避けてください。
メリハリをつけ、任せることは任せて、さっさと帰りましょう。何かあったらオーナーに連絡を入れてということで。
睡眠時間も確実にとってください。睡眠第一、体力第一です。
自分の体のことは誰も心配してくれません。まず自己管理を。
また、オーナーが店にいない方がかえって従業員が自立することも多いのが事実です。
コンビニ経営の中の「基本の徹底」と「単品管理のマスター」、この2つが完璧にできるようになれば
商品の供給さえあれば、大手FCチェーンを離れても、コンビニ経営は継続できます。
というのは、お客様の購買行動を理解し、品揃えを合わせていけるオーナーは少ないからです。
(様々な飲食流通業そして商品開発に携わり、成果を出した私流の商人道=手法を使っている人は少ない)
ですから、この手法を身につけたなら、たとえ、看板は変わっても、商品されあれば、商品経営(物販)は継続できます。
ただし、基本の徹底は継続し、単品管理はより精度を上げていくことが必要です。
この2つに終わりはないのです。
また、契約がゆるい(縛りが弱い)〇ショップ等に変わる場合には、営業時間等含めて経営自体を再検討しましょう。売上だけでなく、粗利益、販売管理費等、経営全てを再構築する必要がありますので。
P&Aは、年中無休24時間営業のコンビニにとって財産です。そのため人財(材)になるよう指導育成します。
できれば長期間勤務してもらうことが理想です。すると育成スケジュールに余裕がもて、中味も濃くなります。
時給800円、それに見合う、さらに1000円にも匹敵するパフォーマンスを期待しましょう。
採用してすぐに、
①店舗設備の概要と注意事項の説明、そして従業員への紹介。
②清掃と挨拶(クリンリネスとフレンドリーの一部)をトレーニング。清掃中でも挨拶できるまで。
③この段階で、お客様への最低限の対応と仕事の大変さ・大切さの心構えを持つ。
④基本4原則を中心に、形だけではなく、1つ1つの業務を完了・徹底させる。
⑤収納代行・チケット等のサービス部門を習熟させる。
⑥検品・品出し等で商品にふれた後、発注を任せる。これは関心を高め責任感を持たせる効果があります。
⑦お客様が店内にいない時には必ずレジを離れて作業する。動きの中で接客をすることがポイントです。
その他、いろいろありますが、全てのことを徹底することです。
世間では、コンビニは飽和状態とか、他業種との競争に勝てないとか、いろいろいわれています。
しかし、私は断言します。「コンビニ全てがなくなるわけではない。必ず残る店がある」と。
1店当りの商圏人口や、日本の人口構成、景気の要素等、外部環境は変化します。
けれども、お客様のニーズに合った商品を提供できる店は必ず必要なのです。
人間は飲食しないと生きてはいけない動物なのです。
そこでは、業態として、コンビニ、ドラッグストア、スーパーマーケット、専門店、その他あります。
その中で、商品供給において、一番革新的で、完成度が高く、安定しているのがコンビニです。
私は、コンビニ内での弁当・惣菜等の店内調理も実践し、成果も出しました。
しかし、ここでは標準的なコンビニとして、生き残る店があると確信してます。
それはお客様の立場に立てる店。
誠実、そして基本が徹底できる。さらに「本当の単品管理」が実現できる店です。
立地が同等であるとしたら、こんな店は競合には決して負けません。
そのための真理と手順の学習を、このブログを通して続けましょう。
以前、売上の公式は、 「売上=客数×客単価」 という話をしました。
今回売上を伸ばす方法の1つとして、この式の中の「客数の増加」を上げます。
コンビニ各チェーンは物販以外に、収納代行やチケットの発売等のサービスを増やし
少しでも来店客を増やそうと新しい仕組みをつくり続けています。
各店舗段階で行なえる客数増の施策として、来店頻度の向上があります。
1店舗当りの商圏人口が減少する中で、来店頻度の向上はまだまだ可能性があります。
具体的には、購買頻度の高い商品の販売、つまり、本来コンビニの得意とする
「即時消費性」、「非常温性」の強い商品の販売を強化し、売上構成比を高めることです。
結果として、同じお客様でも来店頻度が高まり、総客数の増加に繋がります。
そのためには、現状分析と目標を定める必要があります。
大手コンビニでは、オーナー不足により、複数店舗の経営を勧めますが
実際に経営する立場になると難しいと思います。
というのは、このブログで実践してるように、商品経営そして単品管理をマスターするのは
専業のオーナーでも難しいことです。
さらに、複数店舗を経営するということは、本店以外は従業員に任せざるを得ないのです。
自分でさえ困難であるのに、支店は従業員=他人に任せる。つまり問題があるのにも拘らず、拡大すると。
これは大企業の倒産にも見られるように問題点に気づきながら、事業拡大をして
問題点がさらに大きく発展し、倒産に繋がるケースと似ています。
まず個店で、オーナーがしっかり商品経営が出来た上で、オーナー以外に商品経営をマスターできた人が
支店を運営すべきです。しかし、現実には個店で精一杯だと思いますが。
小企業の在り方は、限りある少ない資源を1点に集中して、効率的に運営し、利益を上げる。
つまり1店舗に集中して利益を出すことです。
今の時代は複数店舗にするほど、資金やパワーは分散し、リスクが高まるばかりだと思います。
何度も述べていますが、1月中旬から2月末にかけては大事な時期です。
この冬から春へと切替が順調でしたら、上半期の売上は約束されたも同然です。
過去の実績でも、切替が上手くできた店は、3月4月の売上は順調。
そして5月から8月にかけては、さらに好調となっています。
春物への切替が順調で、さらに夏物への切替が上手くいくからです。
季節の切替をしながら、単品管理の手順をさらに理解、実践できるから
この好調さがさらにアップするんですね。
年間売り上げの底(最低売上)がいよいよやって来る。
今週末を過ぎ、来週の17日か再来週の24日が一番底になるであろう。
余程天候が悪くならない限り、次週か次々週の月曜日が小売業界にとって年間日販の底になる。
この事実を知らない人は毎日最低売上を更新し続け、いったい明日はどうなるんだろうかと悩み、夜も眠れなくなる。
底が来ることを知っている人は、こう考えるべきである。
今はお客様の財布の中も軽く、仕方がない時である。
クリンリネスの徹底と体を休めることにしよう。
そして今期計画を立てる良い時期だなと捉えてください。
必ず、店には春が来るのです。