今日成人の日をもって、1月のピークは終了です。
明日から在庫をどんどん絞ります。
在庫が増えると、計算上、利益が増えて見えます。しかし、実際に増えるのは支払いです。
☆絞った在庫で、ぎりぎりの売上を確保する。「厳冬期」には必要な手法です。
*厳冬期=客数が減少し、売上向上が望めない時期を独自に表現しています
在庫が少ないと作業も減り、万引きを除く棚減りも減ります。
ただ単に在庫を絞ると、すかすかのボリューム感のない店、閉店しそうなイメージの店になってしまいます。
対策として、死に筋・新商品の追加はゼロに、売れ筋の在庫は豊富にする。
エンドの上段やゴールデンゾーンに売れ筋のフェイスを超拡大し大量陳列します。
目立つところに活気のある商品を大量陳列することで売場を活性化します。
カット商品はゴンドラの最下段につまっと並べておきます。
発注のポイントは「迷ったらやめる」です。
私は発注数量決定やシフトを組む時には、曜日を3つ型に分けて決めます。
簡単にいうと、月~金の平日型、土曜日の終日型、日曜日型の3つです。
立地によっても異なりますが、POSフデータと合わせて、お客様の行動を仮説します。
平日型というのは、会社や学校があり、普通に生活する日。
土曜日型というのは、平日型+休日の人いる、そして明日が休みという人が大半。
日曜日型というのは、休日で次の日はまた仕事(学校)です。
結論からして客数のピークがどこに来るかを予想して対応するもので、
日曜日型は朝型、土曜日型というのは終日。
平日型というのは1日を通して極端なピークはなし、朝と昼のピークがメイン。
なお平日型でも金曜日の夜は次の日が休みということで人の動きが多いです。
平日型の基本に朝・昼・夜・深夜のピーク(ダウン)をプラスマイナスして発注数量やシフトを決めます。
コンビニに限らず、売上はとれる時に徹底的に取るのが原則。
「日々、確実に売上を」何て考えるのは素人。売上が取れない日が多いからこそ、
取れる日にはたくさんの、それも出来る限りの売上を稼ぐ。
もちろん、勝負だから発注も多くし、売上の目標は高く。こんな日は仮にロスが多くても仕方がない。
その分、売れない日々日はぎりぎりの発注に抑えておくのだから。
何でもメリハリをつける、この心意気が大事なんです。商売には。
FCチェーン本部との関係は、ここではさらっと流しておきます。
SV(OFC)は加盟店が本部の指導の通りオペレーションをやっているかチェックしています。
また売上他の情報も収集しています。
加盟店側としては、本部の指導に沿って、日々正しくオペレーションをしているというスタンスで良いです。
ただ各個店では、自店の売上情報しか分からないので、各地区で売れている商品等は訊いてください。
全体や地区での商品動向等はプラスになりますので。特に売れ筋の未導入はなくしてください。
手取り(収入)を増やすには、いくつかの方法がある。
「上げる&増やす」⇒売上、粗利益率(高)、商品回転率
「下げる&減らす」⇒在庫高、廃棄ロス、棚減り、人件費、水道光熱費
先述した粗利ミックスも含めて、廃棄ロス減らしも粗利益の増加に結びつく。
今の時代はまず利益増を目指し、次に売上増を目指すと良い。
手法としてはリストラ=無駄をはぶき、必要な時期に必要な部門への資金の集中投資です。
1~2月は売上が厳しいので、値下げ減耗や廃棄、その他販売費および一般管理費を絞り込みます。
P&Aにはクリンリネスの徹底と商品カット&陳列変更、そして体を休めていただきます(シフトを減らしお休み)
2月中旬以降は春に向けての準備が始まりますので、シフトは通常通りにします。
補足ですが、平均日販は1月より、2月の方が高いと思います。月間売上では日数が足りない分、2月が低いですが。この点を押えておいてください。
1月は大事な月です。暇な時間が多いので、クリンリネスの徹底や、今期の計画を立てる時です。
特に学生のアルバイトが多い店は、早めに募集採用して、トレーニングします。
実際に3月からコンビニの季節となり、客数増に伴い、売上も伸びてきます。
商品のカットが1月のメインとなります。商品のカットは後ろ向きに見えるかもしれませんが
春物をいち早く導入、大々的にPRして、売上利益を稼ぐ為には重要です。
早いカットが重要というのは、売上が低い中ではカットがなかなか進まないからです。
年末年始のバタバタの中で、カット商品をエンドに陳列等して、処分を進めます。
この時期は「発注に迷ったら、発注ストップ=カット」です。
今、1ロット納品されたら、いつ売り切れるか分かりませんので。
とにかく売上が低い中で、春の準備の時期です。だから、売場の在庫縮小&売れ筋のフェイス拡大で対応します。無駄な在庫は極力なくし、「お腹のすいた売場」を実現してください。
「お腹のすいた売場」は次の季節商品&新商品が発売されたら、いくらでも食べれる(陳列できる)売場です。
1月の注意点として、年始から成人の日までが売上のピークである。
企業依存や駅前立地ではあまり変化はないが、その他の立地では、
成人の日以降は売上が低迷する。
この売上低迷は、実に深刻であり、店によっては、売上が30万円、或いは20万円割れもあり得る。
しかし、これは毎年の傾向であり、年末年始に食べまくり、飲みまくり、買いまくり、暴飲暴食とお金の散財の結果、財布の中が寂しくなり、
食欲も減退することから起きる自然な現象である。
それも1月の第3週の月曜日辺りが売上の底で、給料日までは特に厳しい。
2011年は、1月17日或いは24日の月曜日に最低売上を記録する可能性が大である。これはイコール、年間最低売上でもある。
売上が下がり続け、このままお客様が減り、店がもつのだろうかと不安になる。しかし、この時期が最低で、しばらく停滞した後、2月の中旬以降に少しずつ売上が上昇に転ずるはずである。
在庫は年間を通して一定にします。
まず商品をカットし、空いたフェイスに新商品を導入する。または売れ筋のフェイス拡大にて対応します。
在庫は一定とはいえ、極力最小にします。
リードタイムを計算の上、ピーク時に品切れしないよう、最小の在庫を目指します。
在庫が少ない程、棚減りや作業が減少します。効率の良いコンビニ経営の基本です。
最大在庫数は、1日当りの売上数×リードタイム日数+安全在庫数です。
発注単位(ケース数やロット数)を考慮の上、発注しますが、
作業平準化を考えると、平日に納品を増やしておくことをお勧めします。
できるなら、金土日は販売に専念したいので。
在庫の持ち方にもポイントがある。
いつでも、どんな商品でも均一に在庫を持つのではない。
売れ筋は厚く、定番は切らさず、季節の半ばから終盤には薄く。
新商品は最初厚く、すぐカット等。
ただし、お客様から在庫の量が分からないように、フェイス管理は必要です。