1年で一番売上の厳しい時期は過ぎました。ここからは春に向かっての準備です。
コンビニも経営の1つです。経営の資本には人・物・金・情報の4つがあり、特に物(商品)と人(P&A)の準備期間が始まっています。春に辞める人がいる場合は、現状の人と併せて、来春の基本シフトを作成します。足りない部分を募集し、トレーニングし、戦力にしていくんですね。ですから、もし今応募があれば採用し、トレーニングを始めても良いのです。少し目先の人件費が膨らみますが、繁忙期前にしっかりと基本から教えることができるため、結果として人件費が抑えられることになるんです。いい加減に教えて戦力にならないとか、覚えた頃に辞めてしまうという事態をさけることもできます。
次に物(商品)はもう冬物をカットし、在庫も減り、売場には余裕も出てると思います。新商品を積極的に導入し、初期に多く売り、すぐに逃げる(カットするという意味)ことで粗利益も確保できますね。初回導入条件を上手く活かし、初回の発注ロットを増やし、売り切る(追加発注はしないこと)。この繰り返しが粗利益を積み重ねていくのです。追加(リピート)をすると売れ残ったり、次の新商品をPRが出来ない等の弊害が出てきます。 商品自身の売れ方の予測をし、初回に思い切って、1~2週間分の仕入れをします。もちろん初回導入条件のない2回目以降は発注しませんので。
私の理論では半月先に進むのがベターです。コンビニは流行商品が少ない、つまり恒常商品が多いので半月先なんです。ただし立地(店の緯度や高度等)により半月先の定義が変わることも理解しておいてください。例えば、中華まんが売れるのが9月上旬でしたら、8月中旬には売場での展開を始める必要があるということです。展開というのはあくまで、「〇〇を扱っているよ」とお客様にアピールすることで、しっかりアイテム数や在庫を持てということではありません。その時期が来た時にお客様が「〇〇を△△店でおいてあったなあ」を感じることが大事なんです。「商品を売場においた⇒すぐ売れる」ということはほとんどないのです。商品を買う以前にお客様に頭の中に店と商品(カテゴリー)をインプットしおくことが旬に売る秘訣なんです。
ですから半月先の導入&展開なんです。他の店が新商品を並べてしまって、他店のイメージがお客様の頭にインプットされてからでは遅いのです。少なくとも同じ週には新商品や旬の商品の導入を済ませるべきですね。
成人の日を過ぎ、今一年で一番売上の低い時期を迎えています。しかし今は閑散期ではありません。春から夏へのピークに向かい準備する時期なんですね。
春にアルバイトの入れ替えがある場合は、求人や新しいシフトの作成も必要ですし、店自身のメンテナンスの時期なんですね。昨年の反省と共に今期の目標を掲げ、実現の第一歩を示す時でもあります。
何故か、今の時期にも新商品の発売?がありますがあまり追いかけないことです。売場の活性化として一度は導入しても良いですがあまり追いかけないこと、只でさえ売れない時期の「その場しのぎ」というか「メーカーの売上確保の手段」に参加する必要はありません。
企業立地を除き、一般的には、今は売れ筋の品切れをなくし、その他Bランク以降はピーク時間以外は品切れしてもOKです。売れない商品をどんどんカットし、2月中旬以降の春物導入の準備をする時なんですね。無駄な贅肉をなくし、体(店の在庫)を軽くすることですね。
なお「暖」に関わる商品は大事に扱ってください。「暖」は生死に関わる(大げさな表現ではないです)もので、「暖」の基準にかなう商品は注視してください。特にカイロや防寒具ですね。またこれから大雪等の災害も有りえますので防災関連の電灯や電池の確保、そしてレトルトやパックごはん、水の在庫も確保しておいてください。
寒さは生死に関わる重要事項ですので最優先して対応してください。
繁忙期に入りいよいよ年末を迎えようといています。最近、流通業の現場をいろいろ見ていますが、コンビニを始め、他業種でも売上の良い店とそうでない店との格差が広がっていますね。
お客様の支持を得ている店はますますお客様が集まり駐車場での待ちが多く、渋滞も頻発しております。しかし支持の少ない店は閑散として、寒い冬がますます寒くなっていますね。もちろん売上だけではなく商品の鮮度も全然違ってきますね。
売れている店は絶えず商品が入れ替わり、私の云う「エネルギーが満ち溢れていて、棚から商品がはみ出してくるように感じる」状態です。売れ続けるので商品の補充も大変です。出したかと思うともう売れて、また補充、この繰り返しです。もちろん売れ筋はバック在庫も確保しているので品切れはありません。
お客様も従業員ももう戦闘態勢で、買物戦争ですね。ここで売れている店はレジもスピーディでお客様を待たせません。忙しい店ほど、忙しさに慣れているのでピーク時でも慌てず問題なく処理できるんですね。
いつも暇な店はレジもとろとろやっているので、仮にお客様が並んだら、即アウトですね(笑)。
来年もお客様がこまめに顔を出してくれる、生活の中に組み込まれ、必要な時に一番に来ていただける、そんな存在感のある店を実現し続けましょう。
忙しい時ほど、深呼吸し、丁寧にお客様に接しましょう。他の場所では、あたふたしてお疲れのお客様に一息ついていただける場所が我が店なんです。
コンビニは飽和状態と云われる中で過去最高の新規出店が続いています。特に上位3社は未進出地域への出店やエリアFCの獲得等、様々な手段を駆使して店舗数を積み上げています。
これだけ大量に出店し、過密になるが個店の経営は大丈夫か?とよく問われます。
幸い私が指導する店舗では心配ありません。コンビニは多店舗展開、出店増、つまりますます「量の拡大」になっています。しかしコンビニ個店はもともと、その立地に根差した店舗ですね。マクロではなくミクロの世界です。商品で云えば単品ですね。
チェーン本部では出店地域が広がり、多数のアイテムが登録されています。商品の改廃スピードも上がっていますね。
ここが重要なんです。自店の商圏(競合も含む)に合った品揃えをし、的確な便別の発注ができればコンビニ経営は問題ないのです。できるようで意外にできていないのが「商圏に合った品揃え」です。品揃えというのは季節や時間帯により日々変化します。もちろん曜日でも違います。この品揃えを適格に維持し続けることができるかどうかが「本当の単品管理」の重要な要素です。的確&適正な品揃えが常に実現できれば、後は通常の単品管理の手順で発注を適正に行い、品切れや廃棄を極力減らすことができます。もちろん粗利益も確保できますから、経営的には問題ないですね。
現象面で見る店舗数の増とかマスコミの云う飽和とかは決して現実的ではありません。表面的なことを捉えて、自分の価値観で話しているだけですから。1つ1つのつながりや理論的な話は一切含まれていません。
実際にコンビニを経営すると世間一般の話とは違うことで頭を痛めます。確かに競合が出来れば今の売上が下がり経営できなくなるという不安は大きいます。でも事前に組んだシフトで急にバイトが休んだ、それも複数で。人のやりくりがつかず、結局自分が店に入り続け、発注やクリンリネスが疎かになったということもでてきます。
こんな不安な時代こそ、こんな考え方も必要です。「目標⇒コンビニ経営で生活し続けれる、経営者として利益も確保して」またそれは「原理原則に基づいて、日々のオペレーションをこなしていれば」ということです。 正しい目標に向かって日々行動し続ければ、必ず目標が達成されることを信じることです。
不安な人はこのブログを深く読む、そして真理が分かる人に相談してください。そうしないと間違った努力をし、結果として目標どころか全く逆の結果を迎えることになるので。
台風も去り久々に晴天が続いています。しかし日本列島はこれから本格的な冬に向かいます。
特に日本海側や東北、北海道の冬は厳しく、南洋の島々や太平洋側地域とははっきりとした違いが現れます。気温の低下もありますが何よりも積雪や凍結です。これらは日常生活に直結する自然現象ですね。実際に積雪や凍結のため、生活時間や活動時間も変わってきます⇒早起きし、除雪する或いは道が渋滞して到着まで時間を要する等。
なお気温が10℃を下回るようになると単品管理も重要です。一般的には夏ほど客数は多くありませんが来店されるとほとんど買物に繋がっている、つまり来店客が売上に直結する時期なんですね。この時期は 必要に応じて出かけ、目的買いのように来店することも多くなります。また春から夏の日照時間が長く、気温が高い時期とは違い、生きることが大事というか、もっというと生存のための体温維持が必要になってくる時期なんですね。単に時間があるから動く人は減ってくるのです。
よく昆虫に例えます。春から夏にかけて「気温の上昇」と「日照時間の増加」に従い、昆虫(虫)がわくように人が動き始めると。そして夏に最盛期を迎えると。
現実には買い回りでない商いの客数は伸びますね。
今、重要な品揃えは「暖」を感じさせること、商品の陳列もPOPもです。赤や黄色系の暖かい色を多用し、店全体で暖かさを演出します。そして商品的には「ほっこり」「もっこり」「ふわふわ」したものです。如何にも空気をたくさん含み暖かさを保ってくれる感じですね。
この演出のため、冬場は従業員も半袖ではいけないと思うんですが。
「暖」が特長の商品は出来るだけ目立つ場所でフェイスを多く取り陳列します。
21日発表の9月度の数値を載せておきます。
既存店前年対比 客数△1.8%、客単価+0.2%、売上△1.6%
合計では厳しい状況は変わっていません。でも「本当の単品管理」ができている店はしっかり利益を獲得していますよ。
最後に注意点として、サインポール・ファサードが自動点灯しない店は日没少し前から点灯しましょう。人も灯りが恋しくて、灯りを求めてやってくるんですよ。