成人の日を過ぎ、今一年で一番売上の低い時期を迎えています。しかし今は閑散期ではありません。春から夏へのピークに向かい準備する時期なんですね。
春にアルバイトの入れ替えがある場合は、求人や新しいシフトの作成も必要ですし、店自身のメンテナンスの時期なんですね。昨年の反省と共に今期の目標を掲げ、実現の第一歩を示す時でもあります。
何故か、今の時期にも新商品の発売?がありますがあまり追いかけないことです。売場の活性化として一度は導入しても良いですがあまり追いかけないこと、只でさえ売れない時期の「その場しのぎ」というか「メーカーの売上確保の手段」に参加する必要はありません。
企業立地を除き、一般的には、今は売れ筋の品切れをなくし、その他Bランク以降はピーク時間以外は品切れしてもOKです。売れない商品をどんどんカットし、2月中旬以降の春物導入の準備をする時なんですね。無駄な贅肉をなくし、体(店の在庫)を軽くすることですね。
なお「暖」に関わる商品は大事に扱ってください。「暖」は生死に関わる(大げさな表現ではないです)もので、「暖」の基準にかなう商品は注視してください。特にカイロや防寒具ですね。またこれから大雪等の災害も有りえますので防災関連の電灯や電池の確保、そしてレトルトやパックごはん、水の在庫も確保しておいてください。
寒さは生死に関わる重要事項ですので最優先して対応してください。
繁忙期に入りいよいよ年末を迎えようといています。最近、流通業の現場をいろいろ見ていますが、コンビニを始め、他業種でも売上の良い店とそうでない店との格差が広がっていますね。
お客様の支持を得ている店はますますお客様が集まり駐車場での待ちが多く、渋滞も頻発しております。しかし支持の少ない店は閑散として、寒い冬がますます寒くなっていますね。もちろん売上だけではなく商品の鮮度も全然違ってきますね。
売れている店は絶えず商品が入れ替わり、私の云う「エネルギーが満ち溢れていて、棚から商品がはみ出してくるように感じる」状態です。売れ続けるので商品の補充も大変です。出したかと思うともう売れて、また補充、この繰り返しです。もちろん売れ筋はバック在庫も確保しているので品切れはありません。
お客様も従業員ももう戦闘態勢で、買物戦争ですね。ここで売れている店はレジもスピーディでお客様を待たせません。忙しい店ほど、忙しさに慣れているのでピーク時でも慌てず問題なく処理できるんですね。
いつも暇な店はレジもとろとろやっているので、仮にお客様が並んだら、即アウトですね(笑)。
来年もお客様がこまめに顔を出してくれる、生活の中に組み込まれ、必要な時に一番に来ていただける、そんな存在感のある店を実現し続けましょう。
忙しい時ほど、深呼吸し、丁寧にお客様に接しましょう。他の場所では、あたふたしてお疲れのお客様に一息ついていただける場所が我が店なんです。
コンビニは飽和状態と云われる中で過去最高の新規出店が続いています。特に上位3社は未進出地域への出店やエリアFCの獲得等、様々な手段を駆使して店舗数を積み上げています。
これだけ大量に出店し、過密になるが個店の経営は大丈夫か?とよく問われます。
幸い私が指導する店舗では心配ありません。コンビニは多店舗展開、出店増、つまりますます「量の拡大」になっています。しかしコンビニ個店はもともと、その立地に根差した店舗ですね。マクロではなくミクロの世界です。商品で云えば単品ですね。
チェーン本部では出店地域が広がり、多数のアイテムが登録されています。商品の改廃スピードも上がっていますね。
ここが重要なんです。自店の商圏(競合も含む)に合った品揃えをし、的確な便別の発注ができればコンビニ経営は問題ないのです。できるようで意外にできていないのが「商圏に合った品揃え」です。品揃えというのは季節や時間帯により日々変化します。もちろん曜日でも違います。この品揃えを適格に維持し続けることができるかどうかが「本当の単品管理」の重要な要素です。的確&適正な品揃えが常に実現できれば、後は通常の単品管理の手順で発注を適正に行い、品切れや廃棄を極力減らすことができます。もちろん粗利益も確保できますから、経営的には問題ないですね。
現象面で見る店舗数の増とかマスコミの云う飽和とかは決して現実的ではありません。表面的なことを捉えて、自分の価値観で話しているだけですから。1つ1つのつながりや理論的な話は一切含まれていません。
実際にコンビニを経営すると世間一般の話とは違うことで頭を痛めます。確かに競合が出来れば今の売上が下がり経営できなくなるという不安は大きいます。でも事前に組んだシフトで急にバイトが休んだ、それも複数で。人のやりくりがつかず、結局自分が店に入り続け、発注やクリンリネスが疎かになったということもでてきます。
こんな不安な時代こそ、こんな考え方も必要です。「目標⇒コンビニ経営で生活し続けれる、経営者として利益も確保して」またそれは「原理原則に基づいて、日々のオペレーションをこなしていれば」ということです。 正しい目標に向かって日々行動し続ければ、必ず目標が達成されることを信じることです。
不安な人はこのブログを深く読む、そして真理が分かる人に相談してください。そうしないと間違った努力をし、結果として目標どころか全く逆の結果を迎えることになるので。
台風も去り久々に晴天が続いています。しかし日本列島はこれから本格的な冬に向かいます。
特に日本海側や東北、北海道の冬は厳しく、南洋の島々や太平洋側地域とははっきりとした違いが現れます。気温の低下もありますが何よりも積雪や凍結です。これらは日常生活に直結する自然現象ですね。実際に積雪や凍結のため、生活時間や活動時間も変わってきます⇒早起きし、除雪する或いは道が渋滞して到着まで時間を要する等。
なお気温が10℃を下回るようになると単品管理も重要です。一般的には夏ほど客数は多くありませんが来店されるとほとんど買物に繋がっている、つまり来店客が売上に直結する時期なんですね。この時期は 必要に応じて出かけ、目的買いのように来店することも多くなります。また春から夏の日照時間が長く、気温が高い時期とは違い、生きることが大事というか、もっというと生存のための体温維持が必要になってくる時期なんですね。単に時間があるから動く人は減ってくるのです。
よく昆虫に例えます。春から夏にかけて「気温の上昇」と「日照時間の増加」に従い、昆虫(虫)がわくように人が動き始めると。そして夏に最盛期を迎えると。
現実には買い回りでない商いの客数は伸びますね。
今、重要な品揃えは「暖」を感じさせること、商品の陳列もPOPもです。赤や黄色系の暖かい色を多用し、店全体で暖かさを演出します。そして商品的には「ほっこり」「もっこり」「ふわふわ」したものです。如何にも空気をたくさん含み暖かさを保ってくれる感じですね。
この演出のため、冬場は従業員も半袖ではいけないと思うんですが。
「暖」が特長の商品は出来るだけ目立つ場所でフェイスを多く取り陳列します。
21日発表の9月度の数値を載せておきます。
既存店前年対比 客数△1.8%、客単価+0.2%、売上△1.6%
合計では厳しい状況は変わっていません。でも「本当の単品管理」ができている店はしっかり利益を獲得していますよ。
最後に注意点として、サインポール・ファサードが自動点灯しない店は日没少し前から点灯しましょう。人も灯りが恋しくて、灯りを求めてやってくるんですよ。
昨日の日本列島では猛暑日が何か所かありましたね。台風の影響もありますが、これからは盛夏に向かい気温の高い日が出てきます。ここで重要なことは温度点検です。作業割当表に組み込まれ実施している店も多いと思いますが。
温度点検は単なる定型作業ではありません。冷蔵機器の温度を掴み、異常を早く発見し対応するための重要な作業です。
温度点検の意義は1つは機器の動作状況の把握、そしてもう1つが鮮度管理です。決まった温度帯でしっかり商品管理ができているかの確認です。本来、冷蔵保管すべき商品が常温で管理されていたならすぐに傷んでいまします。はっきりいうと腐った或いは腐りかけの商品をお客様に販売しないためです。
チェーンによっては2時間毎にチェックするかと思いますが、設定温度内に収まっているか確認する。もし異常があれば、霜取中か確認する。そして霜取りでなければすぐにオーナー或いは店長に報告します。
報告を受けたオーナーや店長は前の時間の温度を確認し、もうしばらく様子を見るか、修理手配するか判断します。
重要なことは冷凍ケースの故障の場合はアイスや氷が解けてしまい損害が大規模になることです。いくら保険が適用されるとしても、管理状況や対応度合いにより、保険適用の範囲が変わってきます。できれば冷蔵機器の異常を早く発見し、被害が起きる前に対応することです。
現場での注意点として、温度の異常が続き、業者を読んだ場合には冷凍ケースは「故障中」の張り紙をして、テープ等で扉を封鎖します。お客様には申し訳ないですが、商品が溶けるので少しでも冷気を逃がさず、暖気を入れないことが重要です。またオープンケースの異常は対応が難しいですね。せいぜい出来ることはロックアイスや板氷糖をオープンケースに並べケース内の温度上昇を遅らせることです。
それとあまり知られてないのが、気温が高く閉鎖的な環境の場合、冷蔵機器が故障を避け停止することです。
例えば室外機の前に車が停まっていたり、段ボール等の物が室外機の置かれ、室外機から出した熱が障害物にぶつかりまた室外機に戻ってしまい、高温のため室外機自体が停止するのです。
こんな時はすぐに室外機の前の障害物をどかす、そして室外機自体に水をかけることも有効です。水をかけても室外機は壊れません。本体を冷やしてやることで復活する可能性も大です。また高温が続く時にも時々水をかけてやってもいいです。所謂放射冷却になるのです。
最後にエアコンも重要です。気温も高く湿度も高くなるこの時期に一度フィルターを清掃してください。フィルターが汚れていると電気代ばかりかかって室内の冷房ができません。まずきれいなフィルターでエアコンを動かしてください。慣れた人がすれば10~30分で終了します。午後や深夜の手の空いた時間帯に行うと良いでしょう。もちろん2人1組の方が生産性が高まります。
汚れたフィルターは電気代を増やし、冷房効率を落とすだけでなく、汚い(菌にまぎれた)空気を店内に循環させることにもなります。夏は最低2週間、できれば週1回フィルターの清掃を行った方が良いですね。