コンビニ強盗がありましたね。警察からも指導を受けているとは思いますが、再度対策を確認&徹底してください。
強盗が来たら無抵抗で要求に従う⇒特に金銭の要求が多いので素直にレジの中のお金を出すこと。その後防犯ベルなり110番通報する。もし余裕があれば犯人の逃げた手段と方向を確認する。
まず安全第一です。怪我をしたら大変です。とくかく強盗も焦っていて緊張して爆発状態ですから、冷静に云われた通り対応し、一刻も早く店から出て行ってもらうことですね。
強盗の入ったデータを見ると日曜日の深夜というか月曜日の早朝4~5時当りが多くなっています。人が少なく閑散としている曜日や時間帯を犯人が狙っているのです。
本部の指導に基づき2人体制をとっている店も多いと思いますが、逆に云うと2人体制をとっていても1人が事務所や倉庫にいたら、1人体制と同じことですよね。
それより大事なことは店内が明るく見通せて、人が絶えず動いている。そして外からは従業員が確認できないことが良いのです。ということは暇だからレジにぼーっと立っているのではなく、お客様がいない時には前出しや商品の補充、簡単な清掃をこまめに行なっていることが重要です。お客のふりをして通路で従業員に刃物を突きつけた例はありますが、ほとんどの場合レジの中で強盗に襲われています。
犯人も数件を下見してるでしょうから、動きのある店や隙のない店、来店客の多い店は狙われにくいでしょうね。
売上も低く、やるべきことができていない店が狙われやすいのですね。ぼーっとしている従業員が多く、お客様も少ないと。もし商売のプロだったらこんなお金のない店を狙わないでしょうね。
それと中抜きをきちっとできている店はたとえ強盗が来ても被害が少ないのは明白ですよね。要するにやるべきことをしっかりできているかが売上の大小、そして強盗から狙われるかを左右する訳です。
この年末年始にかけて、お客様がいないからといって事務所で本を読んでいたり、レジでぼーっと立ってることのないよう従業員を再度指導しましょう。
20日に10月のコンビニの実績が発表になりました。みなさん、ご覧いただきましたか?
既存店は客数△0.9%、客単価△1.2%、売上△2.1%でした。これで5ヶ月連続前年割れと。しかし昨年からこの前年割れ傾向は見受けられたと思います。私のブログでも説明していたように「タバコ」を除けばほぼ実態が見えていたと思います。
各個店での苦しみは続いています。粗利益率が同じであれば、売上が下がった分、粗利益高が減少しています。
一方、本部の方は新規出店増で売上や利益を稼いでいますが、数年後、出店増による全店舗数増の流れが止まり、総店舗数が減少し始めたら、売上↓も利益↓となり、今の多くの個店と同じ状況になってしまいます。そこで先を見越して今から手を打っているチェーンと何もできていないチェーンでは差がはっきりでます。というか残れるチェーンと吸収或いはなくなるチェーンも出てきますね。
今必要なことはいつも云っている「基本の徹底」と「単品管理のレベルアップ」です。結論をいうと原理原則に沿って、正しい商いの手法で「良いお客様を獲得し、固定化する」。「良いお客様」というのは商品そのものの価値を知った上で、必要な時に必要な商品を購入される当たり前のお客様ですね。安売りやキャンペーンにあまり左右されないお客様のことです。こんなお客様に最高のサービスと旬の最高の商品を安全な売場で提供し続けましょう。
それと長期予報も「暖冬」から「寒い冬」に変更されました。ご注意を。詳しくは気象庁のHPで確認ください。
単品管理するにも、店の利益を増やすにも、基本の徹底が最重要です。決まり通りに継続して実践する、これが基本の徹底です。面倒だとか、忙しいから、自分のやり方が良いとかいって、マニュアル通りにしない人は注意が必要です。最初のトレーニングで基本をその通りに実践することを徹底的に教え込みます。時間が経った後からはなかなか修正できないので最初が肝心です。採用した時点では全くの「無」であるから、云われたその通りにするはずです。
最初のトレーニング(教え方)が甘いと、従業員が自分勝手に判断して、基本の徹底とは反対の方向に向かってしまいます。汚れた売場で先入先出もせず、陳列もバラバラの状態でいくら単品管理を頑張っても正しい成果は出ません。正しいオペレーションンが継続されてこそ、正しい分析ができるのです。
また基本が徹底できない店は全てがルーズになっていてそれが客数にも反映してきます。オープン当初はたまたま競合がなかったり、新しいということで足を運んでいても、お客様にはだんだん店の良い部分と悪い部分が見えてきます。ましてや悪い点が改善される見込みがないと思ったなら、すぐに店を変えてしまいます。最初に来店されたお客様を離さないようキープしながら、新規のお客様を獲得して、客数が増えていくのです。最初のお客様が離れたら、もう二度とこの店には帰って来ないでしょう。固定客になるには時間がかかりますが、離れるのは一瞬です。たった1回のミスや嫌な思いで、二度と来店されなくなります。だからこそ基本の徹底と継続が重要なんですね。一瞬たりとも気を抜くことができないのです。
お金をもらって働いているプロでしたら、基本の徹底はやって当たり前ですね。これはオーナーさんや従業員全て対象です。みんなお金をもらって仕事をしているはずですから。勤務中は常に全力を尽くす、これが普通なんですね。
お客様がいないからといって、隅やレジで雑談なんて論外です。喋っている暇があったら、店内で前出しや、簡単な掃除や賞味期限チェック等、するべき仕事はたくさんあるんですから。
店を経営していて、何度指導しても基本の徹底ができない人はシフトから外します。シフトを減らすのと平行して新しい人を採用し、育てていくんです。ダメな人は周りにも悪影響を及ぼし店の崩壊につながっていきます。「悪貨は良貨を駆逐する」或いは私の言葉では「腐ったみかんは周りに伝染する、だからすぐに取り出し捨てる」です。
基本の徹底ができない人は挨拶や服装、そして勤務態度、時間の厳守等、いろいろ問題があると思います。1人の人間ですから、本質は1つです。もっというとダメな人は家でもルーズで片付けができてないでしょう。そう私は思います。
最初から切り捨てる訳ではないですが、指導して改善の見込みがない時は切ります。店も存続がかかってますから、適当な人は必要ないというか、逆に足を引っ張られる可能性がある人は邪魔なんです。
店がお客様に選ばれるよう、お客様に選んでいただける店造りのための人を選ぶんです。多少人が少なくても、できる人がいれば回ります。またその人にはしっかり業績を認め対価を与えることです。上手な経営は小さな資本で少数精鋭で回す、一応何かのための保険は必要ですが。
日を追うごとに日没の時間が早くなっています。秋分の日を迎える前に、日暮れの早さに我々はついていけません。お客様も同じです。この間まで明るかった時間にもう暗くなっている、心に不安もよぎります。特に繊細な心の持ち主は敏感に感じとり、その感じ方も大きく、行動に大きく影響します。そこで存在感を増すのがコンビニです。
暗い中で明るい光を放ち、受け入れてくれる、或いはその存在が安心を与えてくれるのです。だから秋のファサードやサインポールの点灯は早めに行ないます(緯度設定で点灯と消灯自動化されている店は難しいですが)。
日の出が早い時期には虫が湧くように人も朝早くから行動します、つまりコンビニの来店客数も増えます。しかしこれからの夜長の季節にはだんだん行動時間が減ってきます、つまり客数が減少するということです。
しかしコンビニの明るさ、存在は、寂しい、不安な心も解き放つ可能性を持っています。ぜひ明るい店で、ほっと寛げるそんな優しい空間を提供してください、春分の日までの、これからの約半年間は。