12月もいよいよ半ば。今日明日はボーナスサンデー真っ盛り。私もコンビニ経営者にも関係のない世界ですが(笑)
12月といってもコンビニでは特別な月ではありません。基本は通常月と同じです。ただ年1回の特別な変化の起こる日があるということですね。
23日の天皇誕生日は少しだけ特別な日。すごく特別な日が24日のクリスマスイブと31日の大晦日ですね。
それ以外は通常の客数予測で対応できます。24日と31日だけは、客数予測も曜日別よりも前年同日実績を参考にした方が良いでしょう。
24日は立地にもよりますが、ファミリー層がメインターゲットの店は夕方から翌朝までは静かでしょうね。独身者のお客様が多い店は、ファミリー中心の店に比べて、そんなに客数の落ち込みはないと思いますが。
24日に重要なことが商品の陳列とPRです。本部からは「クリスマスケーキの予約を取り、当日も店頭でがんがん売れ」と指示が出てるでしょう。でも店頭販売はリスクが大きいですね。
バブル以前でしたら、クリスマスケーキを衝動買いする方もいたと思いますが、この世の中、必要な物以外は買わないですよね。もしクリスマスケーキが欲しいなら事前に予約します。
また昭和50年代以降は普段の食事での栄養補給が十分で、甘いものをあえてとらない傾向にあります。
ダイエット以外にも、甘い物を食べない傾向が続いてますね。
ドリンクでみると明らかです。昭和40~50年くらいまでは、果汁や炭酸の味の濃いもの、缶コーヒーや缶紅茶でも甘いものが中心でしたね。 それから徐々に微糖になり、無糖になり、最後はお茶や水ですね。そんな変遷もしております。最近ではお疲れ傾向もあり、若干甘いものをとることもありますが。
ここで24日の売場造りです。惣菜orデザートケースで棚2枚を「プチクリスマス」コーナーにします。
チキンのナゲットやスティック、唐揚げや粗挽きウィンナー?等とデザート分類のシフォンケーキやロールケーキ、ガトーショコラ等、売れそうな登録商品を陳列します。そして樅の木やサンタ等のクリスマス用の小さいシールを100円ショップで購入しておき、23日から1品1品に貼っておくのです。ディスプレイも店内全体ではなく、棚2枚で十分です。これがプチクリスマス、お客様にとっても、店にとっても「プチ」なんです。最後にハーフサイズのスパークリングワインとシャンメリーをケーキの近くに並べたら終了です。もちろんスパークリンワインやシャンメリーはリーチインとの2ヶ所陳列ですよね。惣菜やデザートの在庫は26日入ったらシールを剥がしてそのまま販売します。
コンビニのクリスマスは決して余所行きではなく、普段のコンビニのちょっとしたカスタマイズで対応できるのです。仰々しい店内のデコレーションではなく、ポイントのちょっとした飾り付けがお洒落で気の効いた店を表現するんですね。
でっかいクリスマスケーキを1個売るのと、通常のデザートを6~7個売るのはどちらが現実的?、そして残るリスクが高いのは?さあ、みなさん経営者として、クリスマスイブには自信を持った品揃えと売場造りをしましょう。
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