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利益を出して競争に勝ちコンビニ経営で生き残る秘訣

コンビニFCチェーン加盟店様向けブログです。継続して利益を出すことで生き残り、結果としてコンビニ競争に勝つ手法を説いています。コンビニのシステムや本部及び加盟店様、メーカー・物流の現状を熟知した上で利益を出す手順説いております。その原点は独自の「商いの理論」です。その理論をFCチェーン加盟店様のコンビニ経営に落とし込み「生き残りのための秘訣」を提供しております。

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初歩をマスターする(2)

今回は初歩をマスターする(2)です。「本当の単品管理」はずっとレベルが上がり続け、奥深く入っていくので決して終わりがありません。だからこそ、シンプルで成果の実感しやすいシリーズとしているのです。

人間は人から褒められてたり、自身の成果を実感すると嬉しいものです。ましてやお金(収入)が増えたらやるき満々でしょう。
そこで今回実践して欲しいのが「毎週販売数を増やすこと」です。これを盛夏、つまりお盆まで継続して欲しいのです。途中梅雨には販売数量が落ちる時期が来るかもしれません。しかし店のキャパ最高まで販売数は伸びていないはずです。
云い方を変えるとやり方=「本当の単品管理」を実践し、レベル&精度が上がるので、まだまだ販売数量は伸びる可能性大なんですね。9月中旬まで伸ばし続ける店もあるかと思いますね。

何故週かというと、単品管理は曜日別&時間帯別管理ですが、日々天候や店前や付近の状況変化、そして行事の有無もあると思います。発注と販売そして廃棄は日別で管理しますが、今回の伸ばす目標は週販です。7日あればいろいろな要素が±しても目標達成可能だからです。3日上手くいなくても残り4日で成果を出しても良いのです。
最初は1日1日、各アイテム毎、時間帯毎には成果を期待できません。単品管理をしながらとりあえず週計で結果を出そうという訳です。

もちろん本当の単品管理ですから販売数も伸ばしますが、廃棄数は伸ばしません。ここ、分かりますか?
販売数が伸びても廃棄数が伸びないということは粗利益高が増えるということです。私の理論の根幹である、そしてこのブログの主題である利益高を増やす手順を身につけるのです。

単に販売数が伸びた、良かったではないのです。つまりやみくもに発注数を増やさないで、1アイテム毎に便別に発注数量を増やし、販売数を伸ばしていくのです。

つまりこれは品切れを減らすことを意味します。まずは機会ロスを減らし、販売数増&廃棄数現状維持=粗利益高増です。
しかし2週目からは品切れを減らす=発注数増では済まなくなります。ここが面白いところです。各アイテムの品切れがなくなると、本当の仮説が立てられないと発注数増=販売数増にはなりません。実はここから廃棄数増も出てくるのです。

スタートの「品切れ減」⇒「廃棄増」⇒「品切れ増」⇒「廃棄増」という悪循環が続く可能性があります。こんな時はぜひ遠慮なくコメント欄を使用して質問してください。誰もが陥る第1回目の壁というか落とし穴なんです。ここを上手くというか苦労してクリアできたら、以後のステップはある程度楽にこなせると思います。最初の壁が長くて辛いんです。
まあはっきり云ってここをクリアできない人が8割ですね。だから「本当の単品管理」をある程度極めたら競争に勝てるんです。8割が脱落して、たった2割が競争相手なんですから、それもその2割も「本当の単品管理レベル」に届いているかどうか分かりませんからね。

まず単品管理の基本の通り、「品切れ時間の早い商品の発注数」を増やしてください(非常に曖昧な表現ですが、この本当の意味を理解し実践してください)。もし早く知り成果を出したいならツール&質問が一番ですね。
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初歩をマスターする(1)

「本当の単品管理」は奥が深く、次元が高く、全てを極めることは永遠にできません。しかし極める次元と云うか単品管理レベルを上げたなら、十分競争に勝てます。何故なら単品管理ごっこをしている人がほとんどですから。

このブログでも出てくる買物行動や関連購買の仕組みを知って対応してる人は稀です。単にパソコンの前に座って画面の中で、数字の増減に留まる人がほとんどですから。いくら「本当の単品管理」の知識があっても実践するのはなかなか難しいのです。ましてや年中無休&24時間営業、さらに激しい競争の消耗戦の中で、「本当の単品管理」を継続し、少しずつレベルアップするのは不可能に近い状態です。

ブログを読んでいて、「そうだ」と思うそんな方に今回特別に説明します。

単品管理はPOSデータが全てではありません。お客様の買物行動の結果が単にPOSデータになっているだけなんです。
天候や気温(絶対&相対)湿度、風の強さ、競合店の動向、そして近隣商圏の行事や交通状況、そして自店の立地の核となる部分(これは難しいので後日説明します)等、様々な影響の元、1つのデータとして現れているだけなんですね。その1つのデータに至るプロセスを読み切ることが仮説であり、次回の発注数に繋がる要素です。もちろん店内での陳列位置が違っているとか、品切れしたとか、商品のパッケージが破損していた等の内部データはクリアした上での話です。

「本当の単品管理」は一気にマスターできません。1つ1つ段階を経ながら、1歩ずつ階段を登っていきます。
今回の指導は初歩です。まず米飯の弁当或いはおにぎりに絞ります。そしてその上位3アイテムのみ単品管理します。その他アイテムはパターン発注で良いのです⇒毎日同じ数や曜日で決めた数の発注。

たくさんのアイテムを単品管理するのは難しいのでまず、少ないアイテム、それも販売数量が多いアイテムで行います。1アイテム当たりの販売数量が多いほど、単品管理しやすく会得しやすのです。また単品管理しない他のアイテムはパターン発注した方が単品管理するアイテムの動きが分かりやすくなります。

あまり売れない商品は動きが激しく、売れる売れないの原因を掴むのが難しいのです。またはっきりいって成果も出にくいのです。だから分類の中の上位3アイテムです。

毎日アイテム毎に「発注数」と「販売数」、そして「品切れ時間」または「廃棄数」を確認、分析します。
客数予測を実践している店はまず客数が予測とあっているかを確認します。客数が大幅に予測と異なっていたらもう単品毎に分析してもあまり意味がないからです。客数が予測と近い時にこそ、「本当の単品管理」の世界に入っていけるのですね。

発注数-販売数≒品切れOR廃棄です。単品毎に発注数が適正だったか、多いか、少ないかと判断します。
多かった時は何故多かったのか?まず分類計で確認します。発注時に設定している買上率と実際の買上率を比べます。そして単品の動向を。

ここまででわかることは単にPOSデータを分析するといいますが、それに至る要素は多岐に分かり、それぞれを把握し、検証、推測するのです。ただこれはその人の癖というか、いつもの思い込みや偏見が混ざってしまいます。

そこで必要なことは客観的数値、つまり客数予測と買上率です。様々な要素を加味した上での予測&仮説数値です、この2つは。まず思い込みやブレをなくすために客数予測を実践してください。そして買上率の設定を。
そして上位3アイテムの単品管理を。

客数予測は「本当の単品管理①」です。ぜひツールを早く手に入れてピークが来る前に実践&マスターしてください。
ご注文はこちらまで    http://ww3.ctt.ne.jp/miraicom

今からの新商品

沖縄から順次、梅雨入りし全国的に夏に向かっています。多少梅雨入りは遅れているようですが。
今年の夏は気温が平年並みか高めの予想でしたね。ということで今出てきた、或いは今後出る新商品には注意が必要です。

もう夏の売場はできていると思います。グローサリーでは素麺等の乾麺や汁、フルーチェ等の夏商材ですね。雑貨ではUYや制汗剤、防虫、殺虫剤等です。

しかし夏に向かってと云う中で菓子ではソルビトール入りのキャンディーやチョコビス系の新商品が出ています。いくら暑さの中でも売れるであろう商品でも、菓子という分類では難しいのが事実です。

暑くなるとべとべとしたものや甘いものは敬遠されがちです。反面今から新じゃがが出てくるポテチやビール等に合うナッツ系や一部珍味は客数増&買上点数増により、売上が上昇しますが。菓子分類全体としては横ばいから縮小期に入るので、あまり売れない分類の新商品は導入しない、そして継続しないことです。

いつもの定番をしっかりフェイス取りし、ボリュームを落とさない売場で良いのです。菓子はどちらかというと、9月から頑張ってもらい、今は冷蔵庫(オープンケース・リーチイン・弁当惣菜ケース)で売上を稼ぐのです。

確かにグローサリーの売場も必要ですが、新商品が出るからと云って無理に導入する必要はありません。今の時期は各カテゴリーは売れ筋に絞る⇒売れ筋の品切れをなくすことです。これと同じように分類としても売れる分類に絞る。

具体的には冷麺や飲料水、アイス等の分類を最重視し、それと同時に購入される分類を重視します。
「冷麺+おにぎり+お茶」という形の関連購買を成立させる売場=品揃えが基本です。

疲れた時には確かに甘いものが欲しくなります。しかし、売れない時期に甘いもの、お菓子等をいくら充実させても無駄です。今は冷して売る分類を徹底的に管理してください。

アイテム数を減らす

コンビニのピークが間もなくやってきます。売上のピークを迎える時はアイテム数を減らします。具体的には売れ筋に絞り込むのです。通常の概念では売れる時だからいろいろ品揃えした方が売上を多く獲得できると考えますね。

未だにこんな勘違いをしている人が多いですね。売上はアイテム数ではないのです、「1品単価✕買上点数」なのです。アイテム数が多いからといって来店客数が増えるとか、買上点数が増えるというのはほとんど誤りです。

一部ドンキ等の店は選ぶ楽しみをという触れ込みで雑多な商品をおいていますが、コンビニで必要なことは売れ筋を品切れさせないことです。バックヤードも狭く、倉庫に在庫を持たないコンビニは売場で在庫確保します。つまり売れ筋のフェイスを拡大して在庫を確保するのです。1フェイスに10個並ぶとしたら、1日に20個売れる商品は2列とると。こんな単純な理論なのです。

アイテムが多く、店が活性化するとか、選ぶ楽しみなんか云っているいる人は個人の思い込みの世界で生きている人です。本当の商い(小売業)は坪当たりの生産性を如何に高めるか、そして資金の回転率を上げ、如何に少ない投資でより多くの利益を上げるかにかかっているのです。

アイテムが増えれば在庫も増え、発注や品出しの手間(経費)がかるのです。またアイテム数が増えるほど、減耗や廃棄が増えるのです。「売れる商品に特化して集中して管理する」、これが効率経営の鉄則です。とくに客数が増え、売上上伸の盛夏にアイテム数カット=絞り込みが重要なのです。

先ほどのドンキのような、意図的にアイテム数を増やし、選ぶ楽しみを提供する店も果たして経営的に効果はあるかは不明です。これも時代と共に変化すると思います。忙しい時には必要なものをさっと探し、購入して帰る。時間がある、また行くところがないからウロウロ、だからいろんな商品があったらいい。どれもその人個人の価値観です。

私が指導するコンビニでは選ぶ楽しみよりもタイムコンビニエンス⇒欲しいものがあるか、ないか一目で分かり、購入したらすぐに次の行動に移れる店を実現しますね。

今の時代、実はGMSでもSMでもHCでもアイテム数は絞ってきているのです。POSデータにより、売場に並んでいる商品のほとんどがBランク商品或いは死に筋だと明らかになっているからです。

ただし売れる時期の売れるカテゴリーでは敢えて競合する商品を並べることもあります。できればNO.1とNO.2よりも回転率の高い(よく売れる)商品と値入率(粗利益)の高い商品の2つです。

缶チューハイで云ったら、「氷結」⇒「-196°」と来てアサヒかタカラの商品を並べるとかですね。本部からの棚割りもありますが、登録商品の中で値入率の高い商品があれば導入してみます。これも利益を増やす手段です。ただし強いフレーバーのみです、「レモン」「GF」{ドライ」等ですね。店の力で利益を増やすことも可能と云うことを知っておいてください。

品揃えが原点

売場で最も重要な品揃え、アイテム数が幅で、在庫数(日配品は発注数)が奥行きですね(本当はプライスゾーンも幅になりますが)。この品揃えは単に登録されている商品を並べれば良いというものではありません。

まず環境分析をする。つまり立地における自店の存在意義、競合との兼ね合い、そして来店客の買物行動にあった商品をセレクトします。

コンビニは基本的に年中無休24時間営業ですので、曜日や時間帯毎の品揃えが要求されるのです。グローサリーのような1ロット発注すれば、しばらく持つ商品は良いとして、消費期限が限られていて、発注しないと在庫形成=売場造りができないFF(日配品)が特に重要ですね。消費期限が短いということは発注の精度よりも仮説の精度を求められるのです。
この仮説の精度が低いというか、パソコンの画面を見ての、パターン発注をしているから廃棄ロスが多くなる店が多いのも事実です(廃棄だけでなく機会ロスも)。

全く同じ動向の日は二度と来ませんが、過去のデータを的確に蓄積し、応用できたなら、過去のと動向が近い日、或いは似たような傾向の日があれば、ロスのない確率の高い発注を実践できます。このロスのないというのは機会ロスと廃棄ロスのないことを指しますね。

みんな思います、「発注時点では売れるであろう」、しかし結果として品切れになったり、廃棄になったり、結果としては全く逆になってしまいます。また普通の人は廃棄ロスが怖くて縮小均衡に入ってきます。そして売場のボリュームがなくなり「買うものがないなあ」と、お客様がどんどん離れていく。さらに悪循環が続き、廃棄発生⇒発注減⇒売場が貧弱⇒客数&買上点数減⇒廃棄増・・・と永遠に続いていきます。

1つ知っておいて欲しいことがあります。日配品の在庫が少ないから廃棄が少なくなるというのは間違いです。逆に少なすぎると全部廃棄になる可能性が高まります。売れるのは欲しい商品があるから、廃棄になるのは「欲しくない商品」或いは「欲しい商品だが過剰に商品がある」この2つが主な原因です。在庫があまりにも少ない貧弱は売場は魅力が全くなし、また新しい商品がいくらあっても全部残り物に見えてしまうこともあります。

これから盛夏(ピーク)に向かい売れる日や時間が増えます。確実に勝負できる日や時間帯には、強い商品で勝負します。もちろん「本当の単品管理」で発注が当たる確率は高いはずです。その代りに弱い日や客数の少ない時間帯にはぎりぎりの発注でまかない、売場は陳列技術を駆使して維持します。

品揃え⇒発注⇒売場管理(陳列&鮮度管理)がトータルで実現できるのが「本当の単品管理」です。
在庫が多くても少なくても、お客様の買物行動を妨げない、店側にとっては発注した商品を確実に売り切る。もう最高の粗利益高を稼ぐコンビニ経営の実現です。

今年の夏は気温が高め?

4月25日発表の向こう3ヶ月の長期予報では、全国的に気温が平年並みか高めに推移すると予測されています。
ただし5・6月は平年に近く、7月に入って気温が高めの予想が出ています。

ここで今何が必要か?まあ5~6月は梅雨と暑さ対策が必要と。つまり気温が高い時に売れる商品の売場を確保しておくことです。つまり今売れている商品もどこかでカットし、売れ筋に絞り込み、気温の上昇に合わせて盛夏物を投入できる体制にしておくのです。

ですから今の動きの中で、売れていても気温と売れ方の関連を把握しておきます。ずっとコンビニ経営をしていると大体の売れ方は分かりますが、今一度、単品管理の基本として「気温と売れ方」の変化を掴んでおきます。もちろん気温は最高と最低を記述し、天候とともに毎日継続して記録します。
継続というのが大事で、絶対気温よりも体感温度を重視する「本当の単品管理」のツボですね。

この気温と売れ方の関連で、まずカットすべき商品をリストアップします。次にと登録されている商品の中で盛夏に売れる商品をリストアップします。アイスですと氷菓、冷麺ですと冷やし中華、その他板氷とかですね。各発注担当者と話をしてリストアップし、どれくらいの気温で導入するか決めておきます。

5月は初夏の入り口です。例年ですと30℃を越える日もありますが、今年は夏日(最高気温が25℃)でとどまっています。また北海道では雪が降ってますし。今の所平年並みか、若干寒い傾向があると思っています。

品揃えの例をあげます。今の時期、冷麺分類では「そば」「うどん」「とろろそば」「冷やし中華」「冷たいラーメン」等、代表的なアイテムを少しずつ並べます。土日にピークがある店や気温が高めに推移する日は売れ筋のフェイス拡大+在庫増で対応します。便別配分も夜は涼しくあまり売れないとすると1便で多く納品します。また気温の上昇が見込まれる時は単品での発注数増、つまり「小割そば」「ぶっかけとろろ」「冷やし中華」の3品のみ在庫増にするとか、店毎の上位3アイテムで売場を創ります。他のアイテムは売り切れても良いと。

今回は季節の推移と気温と品揃えを考えてみましたが、次に段階ではここに「お客様の買物行動」が入ります。店の立地によって「お客様の買物行動」は違います。その「買物行動」を捉え的確に対応するのです。

買物行動とは、平日であったら、現場近くの店で昼用の弁当とお茶を買うとか、夕方、ビールとつまみを買って帰るとかです。また日曜日には家族で出かけるので、午前中に家の近くの店でおにぎりやサンドを買って出かける等です。

自店がお客様にどんな利用の仕方をされているか、これを掴むことで品揃えと発注(在庫)が可能となります。このブログでは重視している関連購買と併せて、その背景にある「お客様の買物行動」を掴んでください。

買物行動を掴む方法としては、平日、土日の朝昼夜のピーク時にレジに立って接客する、或いは品出し、前出しをしてお客様を観察する。次にPOSデータを見て、お客様の行動と売れ方の関連を動画として、頭の中にインプットする。

これができれば初夏から盛夏にかけて品揃えも発注(在庫)も完全になりますね。

詳しくは「本当の単品管理シリーズ」のツールをご利用ください。

HPは
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商品情報をご覧ください。

コンビニの季節到来

GW真っ盛りですね。でも連休明けにはいよいよコンビニの季節がやってきます。沖縄地方では梅雨入り、そして本州から北海道にかけて、夏に向かいます。何より夜明けが早いことが一番です。私の地域では4時頃から少し明るくなり、日の入りも18:30を過ぎてますね。この日照時間の長さと云うか、夜明けの早さと、夕暮れの遅さが客数アップの鍵です。

明るく暖かいと人間はずっと家に帰らず活動したくなります。まあ家庭を持っている方は仕方なく、帰らざるを得ませんが。

登山の例で云うと、夜明けの少し前から歩き始め、夕暮れの少し前には宿泊の準備を終える、こんな感じです。明るいうちはずっと活動する⇒コンビニに寄る可能性があるということですね。

だから客数予測も漸増から急増に変えてみたり、曜日別の中でも月~木、金、土、日と4パターンに分けるとか、対応方法が分かれてきます。オフィス立地でしたら月~金と土日の2パターンで済みますが。


各オーナーさんは今一度自店の立地を確認してください。学校?住宅?ロードサイド(生活道路)?ロードサイド(産業道路)?駅前立地?工業団地?

立地は1つに区切ることはできません。たぶん幾つかの立地が複合されています。でもその中でメインとなる客数がとれる立地要素を明確にし、そのための品揃えと発注を行います。発注というのは日配品の在庫です。グローサリーは賞味期限が長いので発注したら、しばらく在庫を持てるので日配品とは定義が異なります。

ここで確認のため、1つ説明をします。
グローサリーには「導入とカット」があります。しかし日配品は「導入=発注」です。「カットというのは発注ストップ」を指します。日配品はグローサリーみたいに日をかけて売り切ることがなく、発注がないと在庫もないのです。非常に単純でシンプル、だから怖いのですね。

これから客数が増加の一途、6月に停滞時期はありますが、8月に向かって漸増傾向です。買上率はそのままでいいので客数予測をしっかりし、品切れを発生させないことが重要です。

単品管理の基本ができていない店はこの6月に発注を失敗します。それは日配品はもちろんグローサリーもです。気温の変化と湿度アップに発注がついていけなくなるからです。品切れと在庫過剰(デッドストック)が両立する嫌な売場です。

このブログを読んで実践している店はぜひ、今一歩と思える6月に過去最高の数値を出してください。それは客数でも利益でも、単品の発注数でも良いです。とにかく6月は売れます。売れる商品を見つけ、PRし、過去最高の数値を創ってください。

それができたらこの夏(7・8月)は最高の売上利益を達成できますので。

久々PRします。
「本当の単品管理シリーズ」発売中。今からでも間に合う「客数予測」、粗利益を高を確保したい方はぜひ実践してください。
HP         http://ww3.ctt.ne.jp/miraicom

POSデータは1つの結果

単品管理の中で重要なことはPOSデータを正しく読み取ることです。しかし以前もお話しましたが、品切れがあったり、陳列場所がいつもと異なったり、納品時間や陳列時間が遅れたりすることでもデータの信憑性というか、そのままデータを解釈していいか判断が分かれるところです。

たとえ通常通りのオペレーションで商品を販売されたとしても実は様々な要因の結果がPOSデータになって現れているのです。

商品そのものは1つですが、それに関わりあるものは購入されるお客様、そして販売する店があります。上記の例外を除けば、店側は同じ環境で商品を販売すると仮定します。しかしお客様側の購買に至る要素は様々です。

「本当の単品管理」で重要視している、天候や気温、前日差や風による体感温度、さらに湿度、日照時間や四季(細かくというと4✕3=12の区分)の要因があげれます。

来店客がいつも同じお客様でしたら、購買行動はほぼ均一になりますが、特にロードサイド立地の場合は、日々変化します。現場系の方と営業系の方、そしてOLさんと購入されるものも変わってきます。

ですから、「大きく捉えると自然」「お客様」「店」の3つがそれぞれ変動し、連動しながら、結果としてPOSデータを生み出しているのです。だから単にパソコンの前に座って、数字の動向を見てもなかなか正確な発注ができないのは当たり前です。

POSデータに至る変動要素というか、購買に繋がる要素とその効果をある程度把握し、パターン化してインプットできていないと「本当の単品管理」は難しいのです。

よく例で上げている⇒「大雪が続く時はパンの在庫を増やす、日配品の1便の発注を増やす」「3月・4月はパンやパスタが1年で一番売れる時期」「気温が30℃を越えて、急に上昇する時は、プリンやヨーグルトのデザートよりもいきなりアイスを好む、それもかき氷系を求める」といった定説が理解できないのです。

「自然現象を捉える素直な心」と「時代の流れを捉えるマーケティング」、さらに「データを思い込みなく捉え、そしてその裏にあるお客様の買物行動を見抜く力」が必要とされるのです。これらは訓練しないと見につかないですね。
だからこそ、私が1店1店指導し、成果に繋がる手順をマスターするための訓練をしているのです。

それができない方はツールを通して、現場で起きた課題や疑問をメール等を通して解決していきます。問題が起きてこそ、成長&学習できるのです。分からないこと、できなことは恥ずかしいことではありません。分からないことを分からないままにしておくことが恥ずかしいことなんです。人間は死ぬまで、いや死んでも学習します。だから分かること&できることが少なくても卑下する必要はありません。

できない&知らないことを1つずつつぶしていく、結果として1つ1つできるようになる、つまり成長できるんですね。「本当の単品管理」も一気にマスターする人はほとんどいません。1つずつできる、この繰り返しの中で、どこかの段階でいきなり出来る時がやってくるんです。

できてしまえば、商品開発や企画、販売促進、そして商い全般が見渡せるほど大きな視点で対応できます。これはとても楽しい世界です。まあこれが「空中戦の商い」の云われでもありますね。

初夏の品揃え

春がピークのパンやパスタですが、これから初夏、盛夏の中心は冷麺ですね。このブログを読んで勘違いというか、真理を理解されていない方がまだいらっしゃいますので、説明いたします。なお決して非難とか卑下する訳ではなく、少しでもお客様の支持を得て利益を獲得していただきたいからです、お間違いなく。

冷麺と一口に云っても、あるチェーン以外は季節によって味を変化させている訳ではないのです。また地域により味を変えることも難しいですね。これが標準化というか、多店舗展開の弊害なんです。チェーンストア理論では1品大量生産をした方が効率がよく、より多くの利益を生み出すから、地域毎・季節毎に味を変えることは非効率で利益を減らす元と考える訳です。いずれこの壁を破る時期はくるかもしれませんが。

冷麺は年中登録され、いつでも販売可能です。レシピ等を詳しく云うと企業秘密が含まれていたり、ノウハウの公開にもつながるので、抑え目に説明します。冷麺は「麵」と「スープ」で構成されています。そして冷麵を買う人は職種にもよりますが、基本的に気温で購買するアイテムを決めます。

ここで重要なことは「本当の単品管理」です。気温と一口にいっても「絶対気温」と「相対気温」があり、さらに「体感温度」というものあります。「本当の単品管理」で求めるものは絶対気温よりも体感温度です。これは相対温度とも云えますね。
分かりやすい具体例をあげますと、「10℃の次の日の20℃」と、「30℃の次の日の20℃」、絶対温度(気温)では同じ20℃ですが、感じ方は全く違います。同じ気温が続くようでしたら、あまり相対温度は関係ないですが、気温の変化の大きい日本、そして春や初夏は気温の変化も激しいのです。

だから体感温度も考慮して品揃えと発注をするのです。大きなヒントを出すとしたら、寒い日に酸っぱいものは食べたくないでしょう。また暑いに甘いものを食べたくないでしょう。こんな温度と嗜好の関連を早く見つけることです。ブログにはまだまだヒントがたくさん記述されています。もう一度読み返してください。

また本当に真理を極めたい方はツールを購入し、質問しながら、早く「本当の単品管理」を身につけてください。
「本当の単品管理」をマスターできたなら、新商品の売れ行きはもちろん、日々の品揃えや発注の精度が高まり、買上点数増⇒客数増⇒利益増⇒売上増とうれしい循環が続きます。もちろん競合店なんて気にしない「日々自然を知り、お客様に真摯に向かう生活」が続くのです。

10ヶ月連続

22日に3月度の実績の発表がありましたね。既存店客数と売上は10ヶ月連続前年割れでした。
数値は客数△0.3%、客単価△0.03%、売上△0.4%(客単価の表示だけが小数点以下2桁が疑問ですが)です。
統計的には10ヶ月連続前年割れですが、たばこの除くと実態は1年以上も前から前年割れが続いているのです。一部の好調店を除き、もうほとんどの加盟店さんは疲弊しつくしていると思われます。

客数がだんだん減っていく。このままどうなってしまうんだろうとオーナーさんは毎日思い悩みます。
しかし本部の方は各加盟店の売上減少を新規出店でカバーしようと考えています。今年の大量出店計画がその証です。確かに全店売上が伸びて本部収入も増えるでしょう。でも個店の経営が成り立たなくってきます。売上漸減でこのままいくと、出店数よりも閉店数が多い時が必ずやってきます。また新規出店も最初から多くの売上が見込めなくなるでしょう。

本部サイドとしても、いくら店舗数が増えても出店に伴う収入増よりも閉店に伴う経費増が大きくなった時が大変です。少し前に青い看板のチェーンがそんな危機に瀕しましたが、いろいろあって、その危機はいったん消えたようですね。

しかし既存店の売上が伸びる、或いは現状維持しない限り、圧倒的な店舗数、つまり大きな分母を改善しないことにはチェーン本部の生き残りもありません。

ここで云いたいことは「商品経営がしっかりできる」「人を育てることができる」「本当の単品管理ができる」、この3つが高いレベルに達した店は、これからの時代(本部も淘汰される時代)では、逆にチェーン=看板を選べるのです。生き残る可能性のあるチェーンに所属し、商品供給とシステムを利用して利益を稼ぎ出すのです。

またレベルの高い店はどのチェーンからも引き合いが多く条件も選べるでしょう。経営能力の高いオーナーさんに複数の店を任せることもあるでしょう。

とにかく今は自分自身の能力アップと従業員の能力を引き出す、この2つに重点をおいてください。
これからも本部からの商い(お客様の支持を得て利益を出すこと)の指導はありません。
このブログも「本当の商い」を実現させる道具の1つです。ぜひ活用し、早く商品経営の技術を確立してください。

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